大切な人を思い浮かべる時のときめきが感じられる楽曲

――6月にデジタル配信された2ndシングルの『Cherish』が、7月20日からCDとしてもリリースされました。こちらの楽曲のデモテープを初めて聴いた時はどういった印象を持たれましたか?

川口 私が好きな音楽のジャンルや曲のテイストって、『Cherish』のような可愛らしく爽やかな楽曲が多かったから、「やりたかったやつ~!」ってなりました(笑)。

――まさに自分の趣向にドンピシャだったんですね。

川口 デビュー曲の『Look At Me』は凛とした強さが表現されている楽曲でしたが、『Cherish』はそれとは全く違うテイストで、振り幅を見せたいなと思っていたので、ぴったりだったんです。『Cherish』は、“大切にする”という意味を持っているので、その言葉通りに、大切な人を思い浮かべる時のときめきやキラキラ感、心の温かさとか、そういうものが感じられるような楽曲になっています。

――歌詞からも大切な人を思う気持ちが表されていると感じました。

川口 聴いてくれる方にも、あたたかくて、柔らかくて、ほっとするような気持ち、日常の小さな幸せを感じるような、そういう感情をお届けできたらいいなと思っています。この曲を聴いて、少しでも頬がほころぶような気持ちになってくれたら嬉しいです。

――レコーディングはいかがでしたか?

川口 長時間、レコーディングルームという閉鎖された空間に入っていると、どんどん歌声もふさぎこんでいっちゃうんですよ。キラキラ感が薄れていくというか。ディレクションしてくださる方にも「今キラキラ感ないよ」とか「もっとときめいて!」と指示をいただきました。

――歌声にも一切の妥協をしなかった。

川口 ふさぎこむと歌声の華やかさが少し欠けてしまうので、口角を上げたり、感情を高まらせて、この楽曲の世界観の中で歌っている自分!という気持ちを大切にしながらレコーディングしました。それを何テイクも繰り返したおかげで、最上級のトキメキ感があふれる歌声が収録できたかなと思います(笑)。