「この10人でGANG PARADEだね」と言ってもらえたのがうれしかった

――今年5月から13人体制になって初の全国ツアー「GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR」を開催、さらに追加公演「GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR “HIGH HOPES”」で東名阪を巡り、7月12日にSpotify O-EASTでファイナル公演が行われました。ツアーを振り返って、感想をお聞かせください。

キラ・メイ(以下、メイ) 新メンバー(アイナスターとカ能セイ)が入るまでは10人体制で3ヶ月ぐらいやっていたんですけど、13人になると決まった時に、みんなで「10+3だけにはなりたくないよね」という話をしました。「13人での新しい形を見せたいね」と何度も話し合い、まだ掴み始めている途中ではあるんですけど、このツアーではその新しい形を少しずつ見せていけたのかなと思います。

――10人から13人になって、すぐに気持ちを切り替えられましたか?

メイ 気持ち的には「13人でやるぞ」って思っていたんですけど、13人ってWACKの中でもなかったし、もちろんギャンパレでも新しい数字だったので、未知すぎて……。フォーメーションもガラッと変えたので、面白さもありつつ、できることが多すぎて、逆に何をしたらいいんだろうという難しさがありました。

チャンベイビー(以下、ベイビー) 今まで考えたことのなかったフォーメーションや構成も多くて、メンバーで分担して、みんなで「こういうことをしたら面白そうだよね」とアイデアを出し合いましたし、自分も考える側になって、すごく楽しかったです。全国を回りながら「今度はこういうことができそうだな」とか、いろいろなことを考えるツアーになりました。

メイ 全員で考えるようになったからこそ、自分も参加しているって意識が、より強くなったと思います。

キャ・ノン(以下、ノン) 元旦にギャンパレ再始動の発表があった時は、お披露目までに24時間しかなかったけど、13人体制になった時は1ヶ月以上あったから、みんなで「その分ガラッと変えたいね」と話し合ったんです。10人体制の時とは違った見せ方ができるように1カ月間、何度も試行錯誤を重ねて工夫しました。たとえば歌う人が13人もいると埋もれちゃったりするので、それをどうやって目立たせるかとか、いっぱい考えてできたのが良かったです。

――昨年4月に、キャ・ノンさんはPARADISES、チャンベイビーさんはGO TO THE BEDSに加入しましたが、激動の1年でした。この1年で、どんなところが成長したと自分で思いますか?

ベイビー 自分で言うのもなんですけど、明るくなったかな(笑)。ギャンパレになってから、自分を出せるようになったんです。GO TO THE BEDSでやっていた時も、自分を出せなかった訳じゃないんですけど、人数が増えたことによって、理由は分からないんですけど、自分らしさを出せるようになって。1年前の自分に比べたら、だいぶ明るくなったと思います。

チャンベイビー

ノン 私は対応力です(笑)。PARADISESは6人でやっていたのが5人になって、トレードでPARADISESがGO TO THE BEDSになって。その後もナルちゃん(ナルハワールド)が休んで、メイはケガをして。WACKの中でも一番変化のあったグループで、いろいろあって「ヤバいけどやるしかない」という気持ちでやってきたからこそ、「やろうと思えば何でもできるんだ」という考えになりました。本番は必ず来るものだから、何が起きてもやるしかないし、「できない」という気持ちを最初に持つことはなくなりました。

キャ・ノン

――メイさんは、ギャンパレが再始動すると聞いた時はどう思いましたか?

メイ お正月に突然、本当に何も知らない状態で、それも新聞広告を見せられて気づくみたいな。その場にいた全員が初めて聞いたんですけど、私とベビとノンは、ギャンパレに元からいたメンバーじゃなかったので、咄嗟に「自分たちもギャンパレのメンバーに入っているのかな?」「もしかしたら元のメンバーだけになるかも」と考えたんです。でも、その場にいた全員が、私たちも入ることを疑ってなくて、当たり前に「じゃあこの10人でGANG PARADEだね」って言ってくれたことが、すごくうれしかったです。

キラ・メイ