私の「素」が詰まったファースト写真集

――「あざとくて何が悪いの?」 (テレビ朝日日曜夜23:55~) の「あざと連ドラ」(「東京であざとく頑張って何が悪いの?~上京ガールの成長日記~」)では仕事もできる小悪魔系あざと美女の先輩社員・香織役で出演されています。

安倍 山里(亮太)さんや田中みな実さんの、映像に対するコメントのキレがいいなと思って、以前から番組を見ていました。

――ご自身が演じる香織についてはどのような印象を受けましたか?

安倍 自分とは真逆のタイプだと思いました。私は劇団(4ドル50セント)ではポンコツイジりをされることも多いのに、香織先輩はすごくしっかりしていて、後輩に対しても嫌味なくアドバイスできている。だから最初は「香織先輩の役を全うできるかな?」「ぎこちなくならないかな」って心配していたんですが、共演者の片山友希さんが「関係性を明確にするためにこういう言い回しにした方がいいんじゃない?」ってアドバイスをしてくださって。映像を見たら想像以上にしっかり者に映っていたので安心しました。

――普段のドラマの撮影とはまた違った感じでしたか?

安倍 3日間で全部撮り終わらなければならなかったので、朝から晩までスケジュールがぎっしり詰まっていました。シーンによっては天気にも左右されます。1日の撮影が終わったらすぐに編集が始まっていたくらい。シーンごとにスタジオも変わるので移動も多くて、スタッフさんは本当に大変だったと思います。

――そんなタイトなスケジュールのなか、現場の雰囲気はいかがでしたか?

安倍 専門用語を多用する香織先輩のセリフを覚えるのは大変でしたが、皆さんが和ませてくれたから楽しく撮影できました。撮影チームがバラエティー班ということもあったのか、現場の雰囲気は明るめでしたね。

――片山さん演じる花ちゃんみたいなタイプはどう感じますか?

安倍 花ちゃんの不思議ちゃんぶりは、嫌味のない「あざとさ」だと思います。でも「あざとい」って難しいですよね。ぶりぶりし過ぎるのも、気づかれないようにそっと、っていうのも。気づいてないだけかもしれませんが、私の周りにはあざとい人はいないし、私自身にもそういう要素はゼロですね。

――改めてティーンに「上京ガールの成長日記」の見どころをアピールしてください!

安倍 花ちゃんは新卒で上京してくるという役柄なので、これから大学を卒業する方や上京を考えている方は、共感できると思います。私自身、18歳の時に大阪から上京してきました。環境も違うし、仕事以外でもケアしてくれる頼れる先輩もいなかったので、花ちゃんが羨ましいです。これから上京を考えている人は、頼れる先輩を作ってほしいですね。

――8月2日にはファースト写真集『吐息の温度』を発売します。座間味島で撮影されたそうですね。

安倍 沖縄には何度か行ったことありましたが、座間味は初めてだったのでうれしかったです。撮影は冬でしたが半袖で過ごせました。オレンジ色のビキニの写真を撮った時も、人が少なくてプライベートビーチみたいな感覚で楽しめました。とても楽しかったし、いい思い出になりました。

――撮影を担当されたカメラマンの前康輔さんも、「安倍さんの素の部分が見えた」と仰っていたそうです。

安倍 今までは「こういうポーズで、こういう感じで撮ってみようか」って、指示してくれるカメラマンさんが多かったのですが、前さんは「とりあえず自分の思うがままに」といった感じで何の指示もなかったので、逆に難しかったです。

――髪の毛もかなり短くされていますが、ある意味思い切りが必要だったのではないでしょうか?

安倍 6月頃、『美的』という雑誌の企画で、断髪式をしていただいたんです。デビュー当時は、肩くらいの長さだったし、あごのラインまで切ったのは初めてでした。でも、ワクワクする気持ちのほうが大きかったです。ドライヤーを当てても早く乾いて時短にもなるし、黒系が多かった洋服にも色味を入れてみようかなって思えて、気分的にもすごく明るくなりました。

――改めてファースト写真集『吐息の温度』をアピールしてください!

安倍 私と一緒に沖縄を観光している気分で見ていただけたらうれしいですね。写真集っていうと、もうちょっとグラビアっぽい感じが多いと思いますが、前さんが私の素の部分をたくさん引き出してくださったので家族にしか見せないようなリラックスした表情をした私が写っていると思います。