三姉妹の真ん中だから花音の気持ちがよくわかる

――姉二人と腹違いの妹が、人類の滅亡を前にゆっくりと家族になっていく姿を描いた映画『とおいらいめい』に出演されています。台本を読んだ時の印象をお聞かせください。

田中 オーディションの段階では「世紀末」と「三姉妹」という情報しかなかっただけに、台本を読んだ時は、物語の終わり方も含め、想像以上に優しさにあふれたお話だと思いました。

――田中さん演じる次女の花音は姉と妹のつなぎ役ともいえますね。

田中 私も実際、三姉妹の真ん中なので、どうしても上と下のつなぎ役になるし、変に気を遣ってしまうところはあります。だから「気持ちわかるぞ」って思いましたね。あとは姉と妹のことが好きなのに好きって言えないというか、それを前面に出したくない、というところも似ているなと思いました。

――設定はSF的ですが、とてもゆったりした時間が流れる映画だと思います。演じる上で意識した点を教えてください。

田中 「花音は基本ふらふらしていて欲しい」と言われたこともあって、あまりシャキッとしないようにしました。興味がないわけじゃないけれど、あえて正面から聞かないようにするということも意識していました。

――花音にはとらえどころのない雰囲気があります。

田中 お姉ちゃんに「いつも適当!」って言われちゃう理由は、そこなのかなと思います。

――映画では岡山のロケーションが効果的に使われていますね。

田中 素敵なロケーションだなと思いました。私が知っている古い町並みとはまたちょっと違った独特の雰囲気があり、そんなところを実際に歩けたのも楽しかったです。

――腹違いの妹・音が来る前から花音が長女の絢音と暮らしていた家の雰囲気も素敵です。その家の中を様々なアングルでカメラがなぞっていきますね。

田中 理想的な家だなぁと。過去に住んでいたんだって自然と思えるような不思議な懐かしさがある場所でした。