ぱっと思い浮んだのは少しやんちゃな夏の恋

――今回リリースされる『Summer Party』はタイトル通り、夏向きの爽やかなダンサブルナンバーに仕上がっていますね。

ジャン 夏は思い出をたくさん作れる、いろんな青春が体験できる季節ですが、この楽曲も、夏を楽しもうというシンプルでわかりやすい曲になっているので、聴きながら「夏が楽しみだな~」という気持ちになってもらえたらうれしいです。

――松村さんとジャンさんは今回もラップ部分の作詞を手掛けていますが、最初にデモを聴いた時はどんな印象を持ちましたか?

松村 もともとラップの歌詞は書く予定だったので、どういうものを書こうかと考えながら聴いていたんですけど、ちょっとチャライ感じのひと夏の恋みたいな……そういう情景がぱっと浮かびましたね。

――そういうやんちゃさみたいなものもイメージしながら、ラップを書いていったのでしょうか?

松村 あとは、ありきたりにならないようにしながらも、流して聴いても意味がわかるように、日常で使う言葉を慎重にピックアップしました。

――レコーディングの際に意識されたことはありますか?

田中 やんちゃ感を出しつつ、気だるさみたいなところも表現しながら歌うようにしました。自分のパートもそうですけど、今回は被せとかコーラスとか、これまでやったことがなかった新たな試みができて楽しかったです。リズム感を大事にしながら色気を出すというのは、すごく掴みにくかったんですけど、そのぶん、レコーディングを通していろんなものを吸収することができたと思います。

――今回の衣装は古川さんがプロデュースされたとのことですが、どういった流れでメンバー全員分のスタイリングを決めていったのでしょうか?

古川 最初は楽曲のテーマや聴いた時の印象からイメージを作り上げていって、それからスタイリストの方にそのイメージを言葉で伝えたり、参考となる写真を見せて一度組んでいただき、最終的なバランスを考えていきました。このメンバーはこういうのが似合うとか、こいつは絶対このアイテムを着こなせるからとか、そういったバランス感は真剣に考えたし、結構難しかったなと思います。

――衣装で言うと、志村さんだけタンクトップで二の腕があらわになっていますね。

志村 さらに帽子も被るという(笑)。たぶん僕の場合、筋トレが趣味というのもあって、毅がセレクトしてくれたんだと思います。

古川 そうですね。それに、せっかく夏なので、彼にはひと肌脱いでもらおうと布を少なくしました。

――結果的に志村さんの二の腕のたくましさがすごく映えています。

古川 むしろ最近はちょっとウザイくらい見せてくるんです(笑)。

全員 (笑)。

――MVも拝見したんですが、前作の『Brand New Music』はダンスがメインのスタイリッシュな印象だったのに対して、今作は南国の別荘地でのバカンスのひとコマのようなラフな仕上がりですね。

伊藤 裏話になるんですが、もともとダンスシーンも外でがっつり撮る予定だったんです。でも、雨が降ってそのシーンが撮れなくなったので、急遽室内での撮影に切り替えて完成させました。結果的には照明が明るくいい感じで、まるで晴れているような仕上がりになっています。

――特に注目してほしいポイントはありますか?

志村 MVで、あそこまで素のメンバーというのもなかなか見られないよね。僕らの仲の良さがそのまま表れていると思うので、そういうところを見て楽しんでもらえたらいいなって思います。