個性豊かなキャラクターたちが織り成す恋愛模様

YouTuberにしてインフルエンサーという強烈なキャラクター、樫本ビーストを演じた髙石あかり(以下、髙石)は、この日もハート型に結んだヘアスタイルでメンバーの中でもひときわインパクトを与えていた。ビーストはローラーブレードを履いて自撮り棒を持ちながら、モール内を自由自在に動き回る姿が特徴。第1話で梨々のほのかな恋心をかき乱したように、今後もビーストが発端となって他のメンバーたちの恋愛が引っ掻き回されることが予想される。常にハイテンションなキャラなので、演じていて楽しかったと語る髙石。一方で「意外に周りをちゃんと見ている冷静な一面も回を追うごとにどんどん見えてくるので、そこも楽しみにしていただければ」と、奥行きのある人物だととらえているようだ。ビーストの毎回異なる派手な衣装も見どころの1つ。髙石は「美術さんがわざわざ作ってくださってくれて」と、右手の甲に貼られた「BEAST」と書かれたタトゥーシールを見せながら「ヘアメイクも含めて、衣装の細かい部分まで見ていただければ、うれしいです」と話した。

八木アリサ(以下、八木)演じる最上紗奈は現役モデルという役柄。第1話の時点で早くもその美貌を活かしてある男性キャラと関係を結んでしまう。とても行動力のあるキャラだが、八木自身は「そもそも私は人に相談するのが苦手で、今回も『紗奈ちゃんはどんな娘なんだろう?』と独りで考えているうちに迷走してしまって」と、撮影に入る前は不安でいっぱいだった様子。しかし、「監督が聞きやすい雰囲気を作ってくださったので、とてもありがたかったです」と笑顔で述べた。

第1話でルールを破って梨々を救った柏正太郎は、現役東大生で誰よりも冷静に状況を分析している寡黙な人物。正太郎を演じた田中光輔(以下、田中)は今回が初めての舞台挨拶だと言い、ドラマで見せた寡黙さとは打って変わって「僕自身は冷静さなんて欠片もないんですけど、監督と話し合った時に、『田中くんは正太郎と同じように真っ直ぐな男だから大丈夫』と言ってくれたのが励みになりました」と明るい調子で語った。

「=LOVE」の佐々木舞香(以下、佐々木)が演じた明美は唯一のドラマオリジナルのキャラクター。第1話では謎の女子高生として気になる存在ではあるが、ドラマの後半でいろいろと秘密が明かされていくという。明美という存在がドラマにどのようなうねりをもたらすのか。ある意味でドラマの中で一番目が離せない存在の佐々木だが、「現場では監督がとても良い雰囲気を作ってくださって、アドバイスも丁寧で分かりやすくてやりやすかったです」と居心地の良い撮影であったと回想した。