学校によって、いろんな形のボランティアがある

――「高校生ボランティア・アワード」の概要を教えてください。

早野 ボランティア部や、JRC(青少年赤十字)部などでボランティア活動をしている高校が、全国に3000校くらいあるんですが、地味なのでなかなか認知されていない。社会に貢献する良い活動をしている若者がたくさんいるということを社会に広めて、みんなで褒めてあげよう、応援しているということを彼らに知ってほしいということが一番の目的です。

――2016年の発足するまでにどんな経緯があったのでしょうか?

早野 さだは、東日本大震災をはじめ、大規模自然災害で被害を受けた地域で、以前から個人的に支援活動をしているんです。私もよく一緒に行っていましたが、現地に行くと、ボランティア活動をしている高校生がいっぱいいるんですね。これを現場で初めて知って調べてみたら、ボランティア活動をしている高校が全国にたくさんあった。さだが2015年に設立した財団「風に立つライオン基金」は、被災地の支援をするボランティアを後方支援することも目的の一つだったので、高校生を応援するイベントを立ち上げようじゃないかと。

――早野さん自身、高校時代はボランティア活動の経験はあったのでしょうか?

早野 なかったですね。特に目標のないまま大学に進んで社会人になり、いくつかの職を経てずっとさだの事務所で働いています。ただ、ライオン基金に携わるようになって、高校生たちの活動を知って、今の高校生たちの素晴らしさに本当にびっくりしました。その気持ちがアワードを続けるモチベーションになっています。

――アワードの立ち上げにあたって、どうやって全国の高校生に参加を呼びかけたんですか?

早野 「風に立つライオン基金」の設立当時の理事の一人が、前職で高校とのパイプがあったんです。そこで高校にアワードに関するDMを封書で送ったのが最初です。徐々に参加校も増えて、世間に広まっていきました。

――ボランティア部といっても、活動内容は様々だと思います。

早野 生物科学部のような部活は、川の清掃作業といった環境改善的なボランティア活動を行い、生態系の調査もしています。農業系の学校だと地元の農家の方と一緒に何かをやるということもあり、いろんな形のボランティアがあるんです。

――高校生の反応はいかがでしたか?

早野 こういう大会は他にもいくつかあるようなんですけど、それほど大きな規模ではなく、外にアピールできる場が多くないんです。高校生たちも外にアピールしたいからやっている訳ではないと思うんですが、実際にやっていることを知ってもらって、褒められるとうれしいはずなんですよね。

――褒められることはモチベーションに繋がりますよね。

早野 全国からボランティア活動をする高校生が集まることで、他校の活動を知ることもできますし、交流もできるので喜んでいただいています。