開成中学・高校は刺激的かつお互いを高められる環境

――結城さんは、開成中学、開成高校から東京大学法学部というキャリアをお持ちでいらっしゃいます。進路はご自身の意思で決定されたのでしょうか?

結城真一郎(以下、結城) 中学受験をすることは家族の意向で、自分では全くそんな発想はありませんでした。「あなたは中学受験をするのよ」と言われて、なんだろうと思っているうちに、あれよあれよという間に塾に入ったのが始まりです。でも、それから開成中学に行きたいと思ったのは自分の意志でした。親に連れられて開成の名物行事と言われる運動会を見に行ったら、自分の想像していたガリ勉のもやしっ子集団がやっているのとは違った、熱い戦いがありました。それに衝撃を受けて自分も入学してここに加わりたいと思ったんです。

――学校と生徒たちの姿そのものに惹かれたんですね。

結城 入口は親の意思で、気がついたらその道に至っていましたが、嫌々受験勉強をやっていた訳ではなく、開成に行きたくて自分なりに頑張っていました。

――実際に進学されてみていかがでしたか?

結城 クラスの全員が多かれ少なかれ開成に入りたいと思って集ったメンバーなので、話の水準が近い人が揃っていました。玉石混交でありながらも、考え方や趣味、いろんなバックグラウンドや趣向の人がいて、刺激的かつお互いを高められるすごく良い環境でした。

――在学中はどんなことに打ち込んでいましたか?

結城 運動会や文化祭などの学校行事です。文化祭ではステージの司会をしたり、ミスコンの運営をやったりしました。来場した女子高生と開成生のフィーリングカップルなど、いろいろ企画をするのが楽しかったです。

――イベント事に熱心だったのですね。当時から文芸に興味はあったのでしょうか?

結城 文芸要素は全くなかったです。部活もサッカー部でした。

――開成高校というと、勉強熱心なイメージがありますが、当時はどのようなルーティンで勉強されていましたか?

結城 実は勉強はほとんどしない、劣等生でした。高校3年生の最初の学年模試では400人中、340位でした。もちろん自分なりに勉強時間を設けて、コンスタントに続けて全国模試でトップクラスにいるような同級生もいましたが、僕は学校行事に明け暮れて勉強はからっきしになっていました。

――そこから東京大学に進学されたんですよね。

結城 東大に受かるために突き詰めて勉強をしたんです。出題傾向を見て、こういうところは押さえておいたほうがいい、ここはいらない、と順序立てて徹底的に東大に特化してやっていました。なので、他の国立大学や私立大学を受けていたら、たぶん合格していないと思います。