『六本木クラス』初視聴時はチーム全員で感動。初の他言語曲カバーならではの苦労も

――最新のデジタルシングル『Start Over』は、竹内涼真さん主演のドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)の挿入歌です。原曲は、ドラマの原作となった韓国ドラマ『梨泰院クラス』の主題歌であるK-POPアーティスト・Gahoさんの『START』ですが、日本語訳詞を担当したUさんは、どのように歌詞を作り上げていきましたか?

U Gahoさんの原曲を聴いて、韓国語の直訳を読むところから始めました。『六本木クラス』の脚本を読む前に日本語訳詞を仕上げましたが、元々、原作の『梨泰院クラス』のファンでしたので大筋の物語は頭に入っていたんです。ドラマのテーマ、夢や絆、仲間、愛、そして、転んでもあきらめない姿勢は、きっと『六本木クラス』でも忠実に再現されるだろうと想像して。加えて、Gahoさんの原曲にはない恋愛要素をオリジナルで盛り込みました。

U

――原作のドラマにもゆかりがあったんですね。実際、日本版ドラマの挿入歌として流れたときの感想は?

U 元々、『梨泰院クラス』は1年前に見ていて。「俺らが歩んできたストーリーと重なっているから見た方がいいよ」とメンバーやスタッフさんにすすめるほど、大ファンでした(笑)。日本版の『六本木クラス』はチーム全員で一緒に放送を見たんですけど、イントロが流れた瞬間は「インストゥルメンタルかな?」と思いきや、僕らの歌声が流れて声にならないぐらい感動しました。みんなでハイタッチして、テレビに向かって「ありがとうございます!」と叫びました(笑)。

――(笑)。MASATOさんとREIさんは、今回の曲を担当することにどんな思いがありましたか?

MASATO シンプルにうれしかったです。実は、僕らが大阪から上京して初めてライブをした場所も六本木だったんです。僕らを育ててくれた街でもあるし、その街を舞台にしたドラマで挿入歌を担当できるのは運命を感じて。使命感もありましたし、その高揚感をファンの方々に届けたい気持ちもありました。

MASATO

REI Gahoさんの『START』は知っていたし、「『梨泰院クラス』といえばあの曲」と誰もが知っている曲だったのでうれしかったです。それと同時に、責任感もありましたね。原作ファンの方はもちろん、『六本木クラス』から作品を知る方もいるから、日本語詞の『Start Over』を愛してもらうために、丁寧に作らなければと考えていました。

――本来は、みずから作詞作曲を手がけていますが、すでに型のあるカバー曲となると、制作の上でも工夫が必要だったかと思います。

U レコーディングに備えて、Gahoさんの原曲を韓国語で歌い込みました。韓国語は日本語よりも子音のイントネーションが強いので、ビブラートのニュアンスを体に入れようと思ったんです。最終的に日本語で歌うとはいえ、言語の異なる楽曲を歌うのは未経験でしたので難しかったですね。すべての歌詞を日本語に置き換えたわけではなく、一部の英語の歌詞は原曲そのままですし、原作のドラマになじみある方が僕らの曲を聴いて「違和感からドラマに集中できなかったらどうしようか。でも、歌マネをするのは違う…」と、試行錯誤していました。

REI 僕は普段、発音を強くしてしまう癖があるので、レコーディングで「あえてはっきり言わないように子音を立てて歌ってみたら」とスタッフさんからアドバイスをいただいたんです。原曲のやわらかい雰囲気に沿った雰囲気を出せるように、韓国語に近い発音や響きを意識しましたね。

REI

MASATO これまでの曲づくりではテーマを重視しながらも自由だったので、レコーディング本番までは曲の細かな部分を分析してこなかったんです。でも今回は、原曲をベースに「この疾走感にはどのような意図があって、どんな原理でこうなっているのか」と、一つひとつのフレーズをチーム全員で分析しながら進めていったのが印象に残りました。この先の作品づくりにも生かせるような貴重な経験でした。

――パフォーマンス面での新たな発見もあった今回の曲を、ティーンの読者にはどのように聴いてほしいですか?

U 『Start Over』は始まりの曲なんです。中学時代や高校時代を振り返ると、勉強や部活、友人関係といった日常はもちろん、初めて恋人ができるといった「初めの一歩」がたくさんあったけど、僕はものすごく怖かったんですよね。でも、その怖さは人生の財産になりますし、今、10代の子たちには似た経験をたくさんしてほしいなと思うんです。今回の曲は、頑張った自分を褒めてくれる曲ですし、1日の始まりに聴けば「今日も頑張ろう!」と背中を押してくれる曲にもなると思います。そんなメッセージをストレートに込めたので、自分の士気を高めたいときに聴いてもらえたらうれしいです。