10年間の感謝が込められたツアーファイナル

超特急デビュー10周年を記念し、3か月にわたって全国11都市で行われた「BULLET TRAIN 10th Anniversary Tour 2022『Progress』」のツアーライブも8月8日の東京ガーデンシアターでファイナルを迎えた。

開演を報せる発車ベルが会場に鳴り響き、ステージ上に観覧車やジェットコースターなど、遊園地をイメージしたファンタジックなセットが現れる。早くも会場は興奮に包まれ、アリーナから4階席まで色とりどりのペンライトが大きく揺れ動いていく。

ステージ上段に超特急の5人のシルエットが浮かび上がるや、場内の熱気は一気に最高潮に。ピエロを思わせる衣装で観客たちに笑顔で応える5人。「8号車、会いたかったぜ!」の言葉と共に、明るいポップな楽曲「a kind of love」のEポーズを取り入れたパワフルなダンスで、エネルギッシュなパフォーマンスを見せていく。

続く「激おこスティックファイナリアリティ ぷんぷんドリームわ~るど」では、コミカルなサウンドに合わせ、メンバーたちが次々と変顔を披露。さらに「Secret Express」では重低音に合わせた激しいダンスを繰り出し、「SAY NO」ではコミカルなおどけた姿を披露する場面も。スタイリッシュながらも親近感溢れるパフォーマンスが彼らの最大の特徴。4曲で一気に観客たちを超特急の世界観に引き込んでいった。

MCでは、WOWOWでも生中継されていることを告げ、リョウガは「WOWOW、楽しんでいるかーい!!」と画面の向こうにいるファンたちにも呼びかけた。

「今日は絶対に忘れられない1日にしましょう」との言葉から、それぞれパーソナルカラーの衣装にチェンジしたメンバーが「Beasty Spider」を披露。ワイルドなダンスとタカシのクールな歌声で観客たちの心を揺さぶっていく。一転して静かなイントロで始まる「Four Seasons」では、都会的なセンスに彩られたナンバーで、アーティストとしての彼らの幅広さを証明した。

そして、休む暇もなく怒涛のメドレーへ。「Drive on week」のお祭りのようなテンションの高さで会場を一体感に包み込む。さらに夏にふさわしい熱い楽曲「Summer love」で畳みかけ、「Kiss Me Baby」は打って変わってセクシーな仕草で魅せ、ピンク色の照明も手伝って、場内から溜め息が漏れる。「キズナアルゴリズム」「浮つきWAVES」と狂騒的にメドレーは続き、サンバ調の突き抜けた陽気さが印象的な「CALNAVAL」でライブの前半が締めくくられた。

怒涛のメドレーを終え、二度目のMCに入った途端、「暑い!」「暑すぎる!」と口にしてしまうメンバーたち。「詰め込みすぎ!」と声をかけられた演出担当のユーキは、「みんながすべてを出し切らないと意味がないでしょ」と満面の笑み。ツアーファイナルだけに、ステージのセットも衣装も今日で見納めという話題から、タカシの純白の衣装はことのほか汚れが目立つという話で、今回のツアーが激しかったことを物語り、メンバーたちは「味が出ていいよね」「ヴィンテージが好きだもんね」と気遣う一方で、「衣装でヴィンテージって!?」とツッコミも忘れない。

ツアーを振り返りつつも、「今日は8号車の日。みんなで本当にお祭り騒ぎをしようということで、皆さん楽しむ準備できますか!?」と客席に向かって叫ぶと、モニターに「世間を騒がせている謎のニンジン大好き5人組」とニュースのような映像が流れ、メンバーたちはウサギの耳にサングラス、全身モコモコとした可愛らしい衣装で「ぴょん特急」へと変身、ファンたちをひとり残らず“きゅんきゅん”させていく。リョウガもとい“りょがぴょん”が両手でハートを作り、客席に “きゅんきゅん”ビームを発射。可愛さにやられ、その場に倒れていくファンたち。より一体感が高まった場内で披露されたのは、7月31日に配信されたばかりの「ウサギミック」「Guilty」。続く「Добрый день(ドーブリジェン)」はダンサー4人が歌う後ろで、タカシもとい“たかぴょん”が餅つきをするという、うさぎならではのパフォーマンスを見せた。

彼らの故郷である月をイメージした「Full moon」は、しっとりと聴かせる楽曲なのに “りょがぴょん”の尻尾が取れてしまうハプニングで、会場からは笑いが。とんだアクシデントがあっても、クールな歌声と大人の雰囲気を漂わせたダンスで、「ぴょん特急」のまた違った一面を見せた。