どんな状況でも家族と手を取り合っていけるのが理想

――ドラマ「5つの歌詩(うた)」はドリカム(DREAMS COME TRUE)の楽曲をテーマにしたドラマですが、企画を聞いた時はどう思いましたか?

新川 とても楽しそうだなと。ドリカムのファンの方は、絶対に楽しんでいただけるプロジェクトだと思いました。

――もともとドリカムの曲は聴いていましたか?

新川 父がアルバムを持っていたので、それを聴いていましたし、ドラマの主題歌になっている曲も多くて、必ず誰かがカラオケで歌うので、有名な曲は大体知っています。

――新川さんは#3「TRUE, BABY TRUE.」で、母親の美月を演じていますが、役作りで意識したことはありますか?

新川 タイムスリップする設定で、息子は陽翔一人なんですけど、子どもの時の陽翔と、成長して18歳になった陽翔と接することになります。自分の年齢としては、子どもの陽翔と対する時は自然に演じられましたが、大人になった陽翔との接し方は難しかったところでもありました。母として、子どもに「強さだけじゃないよ」と伝えたい思いがあったのですが、未来にタイムスリップして大人になっている息子と、リアルタイムの世界に戻ってきて息子に思いを伝えるのとでは、言いたいことは同じだけど、言葉のチョイスが違ってくるんです。子どもの陽翔には分かりやすい言葉を自分の中で咀嚼して考えながらやらせていただきました。

――切ない結末ではあるのですが、美月が明るいキャラクターなので、全体的に温かい気持ちになれるドラマでした。

新川 監督からも、「タイムスリップに悩むというよりは状況を楽しんで過ごしている風にしよう。そうすると後半が効いてくる」と言ってもらいました。撮影は3月末ぐらいでしたが、その数カ月前に、たまたま別の作品で監督とご一緒させていただいたので、すごく話しやすかったです。「どうしていきましょうか?」と逐一相談しながら作っていきました。タイムスリップも含めて、楽しいところは楽しく、美月として様々な出来事に振り回されていきたいなと思ったので、私自身も脚本に乗っかっていきました。

――美月に共感する部分はありましたか?

新川 タイムスリップという非現実なお話ですが、仮に自分が同じ状況になって、思いがけないことが起こったとしても、その状況を楽しめるような人でありたいし、どんな時でも家族と手を取り合っていける美月は理想だなと思います。

――新川さん自身、理想の母親像はありますか?

新川 私は、おじいちゃんとおばあちゃんに育ててもらったんです。おじいちゃんはいわゆる「昭和の男」な人だったんですが、おばあちゃんはすごく元気で、それこそ何かあっても「なるようにしかならない」と、いつも笑ってるような人。自分もいつか子どもができたら、明るくてみんなを照らせるような母親になれたらいいなと思います。