俳優というお仕事は自分の性に合っている

――キャリアについてお伺いします。このお仕事を始めたのは、雑誌『smart』のモデルオーディション2017でグランプリを受賞したのがきっかけですか?

平井 実は19歳で事務所に入っていたんですけど、ちゃんと表に出るきっかけになったのが『smart』ですね。それまでは事務所の育成生というスタンスでした。ごくたまに先輩俳優さんのバーターとしてエキストラ出演をしていました。

――芸能界に入りたい気持ちは、いつ頃からあったんですか?

平井 高校生ぐらいから思っていました。きっかけっていうきっかけは特になかったんですけど、もともと音楽が好きだったので、「ミュージックステーション」などの音楽番組でキラキラしている人たちを観て、「自分でもいけるんじゃないか」と憧れを抱いていました。ちょっと舐めていたというか(笑)。なので最初は音楽をやりたい気持ちから、芸能活動がスタートしました。今も趣味程度に音楽活動をしているのですが、自分の身の丈に合ったというか、今の自分の能力値よりも少し上のところで今後もやっていけたらなと思っています。無理をしすぎるとおかしなことになってしまうので。

――お芝居と音楽、どちらかを選ぶというよりも両軸あるほうがいいということでしょうか?

平井 そうですね。何か一つに絞ることは全く考えていないです。今は俳優としてお仕事をいただいていますが、いつまでそれが続くかは分からない。年齢に応じてビジュアルが変化すると、いただける役柄も変化するでしょうし。音楽でもモデルでも、今のうちに身につけられるものは、何でも身につけておかないと、後々の自分が怖いというか。ただ俳優のお仕事は、めっちゃ楽しいですね。天職というと重過ぎるけど、わりと自分の性格的に肩の力を抜いてできるので性に合っているのかなと思います。

――先ほども、「作り込み過ぎると逆に嘘っぽくなっちゃう」と仰っていましたね。

平井 たとえば声優さんのお仕事は型みたいなものがあるので、逆に生っぽさみたいなものを排除しないとアニメに負けてしまうこともあると思うんです。でも俳優という仕事は役柄にもよると思いますが、肩の力が抜けていると、より良いのかなと思ったりします。

――モデルの経験が音楽やお芝居に活きていると思うことはありますか?

平井 全部作用していると思います。たとえばモデルとして美しく見えるカットは映像も同じだと思いますし、映画は音楽の要素も合わさった総合エンタメですからね。全部のエンタメが刺激し合って、作用していくものなんだろうなと。

――今後チャレンジしてみたいことは何でしょうか?

平井 もっと発信していきたいですね。こうやってインタビューを受けるのもそうなんですけど、演技することに関連して、好きな映画やアニメの感想を伝えるとか、今やっている趣味の音楽を、より多くの人に届けるとか。最近は裁縫が趣味だったりもするので、それも含めて、自分を応援してくれる人にもっと発信をして、お仕事に繋げていきたいなと思っています。

Information

『神田川のふたり』
9月2日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

出演:上大迫祐希 平井亜門
監督:いまおかしんじ
脚本:川﨑龍太 上野絵美

2021年/日本/カラー/83分/ビスタサイズ/5.1ch/DCP/G
配給・宣伝 アイエス・フィールド
Ⓒ2021 Sunny Rain

高校2年生の舞(上大迫祐希)と智樹(平井亜門)は中学時代のクラスメイトの葬儀の帰り、久しぶりに二人きりで神田川沿いで自転車を押していた。二人は互いに気があったものの、思いを伝えられず別々の高校へ進学していたが、どうもその気持ちはまだ続いているようだ。東京都杉並区永福町の幸福橋から高井戸方面へ神田川沿いを上る二人は、上下オレンジ色のスウェットに両手首を縄で縛られ倒れている謎の男に遭遇するが、その遭遇がきっかけで下高井戸八幡神社へ行くことになる。神社で亡きクラスメイトが想いを寄せているみおという名の女性との恋が成就するようにと祈願した絵馬を発見した二人。井の頭恩賜公園のボート乗り場で働くみおに亡きクラスメイトの想いを伝えるため、舞と智樹は神田川の源流である井の頭恩賜公園へ向かうことに。

公式サイト

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・公開記念舞台挨拶
2022年9月3日(土) 
池袋シネマ・ロサ 11時40分の回上映終了後
アップリンク吉祥寺 後日発表
上大迫祐希 平井亜門 いまおかしんじ監督 (以上予定) ※両館共通

チケットぴあ

アップリンク吉祥寺

平井亜門

モデル・俳優

1995年9月28日生まれ。三重県出身。2017年に雑誌『smart』のモデルオーディションでグランプリに輝く。モデル・俳優として活躍中。20年の城定秀夫監督作『アルプススタンドのはしの方』での演技が各方面から高い評価を得る。映画では『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』(17年)、『左様なら』(18年)、『レイのために』(19年)、『カーテンコールのはしの方』(20年)、『うみべの女の子』(21年)、『シチュエーション ラヴ』(21年)、『階段の先には踊り場がある』(22年)、『ほとぼりメルトサウンズ』(22年)などがある。音楽舞台『あなたはエディット・ピアフを知っていますか?』が2022年9月6日-11日に新宿シアタートップスにて上演。2022年10月からBS-TBS連続ドラマ「サワコ」に出演。

Photographer:Yu Tomono,Interviewer:Takahiro Iguchi, Hair&Make:Rika Ito