高橋みなみと横山由依は違うタイプの総監督だった

――最近、「スプラトゥーン2」にハマっているそうですね。

向井地美音(以下、向井地) 1年前くらいにAKB48の番組収録でゲーム大会があって、当日までにスプラトゥーンを覚えなきゃいけなかったんです。そもそも私はゲーマーではないんですけど、やり始めたらドハマリしまして、毎晩、友達と電話しながらプレイしていた時期もあります。

――「スプラトゥーン2」発売は2017年です。周りは上手い方が多かったんじゃないですか?

向井地 メンバーでもプレイしている子が多くて、みんなすごく上手いです。ようやく私も上達して、Bランクに上がりました。

――それまでゲームにハマったことはないんですか?

向井地 「どうぶつの森」くらいで、戦う系のゲームは初です。一回始めると4時間くらいできちゃうんですけど、夜、寝る時に目を閉じると、勝手に「スプラトゥーン2」の世界が蘇ってきて、頭の中がインクで塗られてみたいな(笑)。それくらい中毒性のあるゲームです。

――一度ハマると、とことんやるタイプなんですね。YouTubeチャンネル「ゆうなぁもぎおんチャンネル」でも、動画編集を担当することが多いとお聞きしました。

向井地 小学4年生頃からパソコンのオンラインゲームを始めて、そこからチャットなどをしているうちにタイピングも早くなりました。中学時代はペンタブなどを使って、AKB48のメンバーの写真を可愛く加工する画像編集にハマっていたのが、今の動画編集に繋がっています。

――向井地さんはAKB48グループ3代目総監督とチームAのキャプテンを務めています。今回は「キャプテンシー」をテーマにお話を伺いたいのですが、AKB48に入る前からリーダーシップはあるほうでしたか?

向井地 全然なかったです。クラスの委員長や部活の部長などの経験もないですしね。グループに入ってからも自分がリーダーになるとは思っていなくて、素質もなかったと思うんです。ただ同期の中では年上のほうで、みんなのバランスを保つ立ち位置でした。若い時ってみんないろんな意見があるじゃないですか。平和主義の私は、それを中和する役だったというか。でもそれ以外は、リーダーやキャプテンになる経験がなかったので、今の状況は自分でもびっくりです。

――初代の高橋みなみさん、二代目の横山由依さん。過去に総監督を務めたお二人は、どんなリーダーでしたか?

向井地 たかみなさんはファンの時からずっと見させていただいていました。AKB48のドキュメンタリー映画でも、みんなの前でメガホンで叱っている姿が印象的で。一人ひとりを気にかけて、何かあったら「大丈夫?」と聞いてあげる「大丈夫センサー」があるという話をファンながらに、いろいろ聞いていたので、「本当にすごいな」と思っていましたし、自分には絶対にできないことだなと。私が15期生でたかみなさんは1期生と、かなり離れているんですけど、すごく15期生を気にかけてくれました。卒業される時も、「一番若い期の15期生と一緒に公演がしたい」と、15期生プラスたかみなさんで公演をする機会を作ってくださって。リーダーだけど誰もが話しかけやすいオーラや、いじりやすい雰囲気を出してくださったり、LINEをくださったりする優しい方なんです。だけど、叱る時は叱る。たかみなさんがいると、自然と「ちゃんとやろう!」という空気になるところがすごいなと思います。

――横山さんはいかがですか?

向井地 私にとってはお母さんみたいな存在です。横山さん自身も研究生からいろんな立場を経験して選抜に入った方なので、お仕事があんまりもらえなかったり、自分だけコンサートに出られないという悔しい思いやメンバーの気持ちが分かるんです。しかも、誰よりも一番汗をかく。レッスンの時も一生懸命に踊るし、楽屋を出るのも、着替え終わるのも一番最初。横山さん的には、「歌やダンスで引っ張れなかったとしても、日々の行動で背中を見せることをすごく意識していた」とおっしゃっていました。もちろん、歌もダンスもすごいんですけどね。言葉の力というか、説得力、オーラのあるたかみなさんは生まれながらのリーダーで、みんなを引っ張る人。それに対して横山さんは、みんなと同じ目線を持ちながら、横一列になって一緒に頑張ってくださる総監督だったと思います。