大好きなコミックの映像化作品でドラマ初主演

――放送中の「少年のアビス」でドラマ初主演を果たしましたが、オファーを受けた時はどんな気持ちでしたか?

荒木飛羽(以下、荒木) 日頃から、周りに「このマンガ、本当に面白いよ!」と言っていた作品なので、初めてお話を聞いた時は「え?今、『少年のアビス』って言いました?面白いですよね~」と世間話をしているのかと勘違いしたほどでした(笑)。

――それぐらい現実味のないお話だったと。

荒木 なので「黒瀬令児に決まりました」と聞いた時は、信じられないくらいのうれしさと、今までにないくらいの緊張とプレッシャーを感じました。初主演で大好きな作品を演じさせていただく訳ですから、自分には荷が重すぎて「大丈夫かな……」と。

――日頃からマンガを読むほうなんですか?

荒木 それが、ほとんど読まないんです。なので「少年のアビス」は、僕が読んだ数少ないマンガの中でも、大好きな作品です。

――原作の「少年のアビス」の魅力はどんなところですか?

荒木 いろんな出来事を境に、みんながどんどん自分を出して素直になっていくんですが、それが綺麗に描かれていて、セリフ一つとっても大好きです。はたから見たら、令児とお母さんの夕子は歪な親子関係ですが、令児からしたらお母さんはお母さん。お母さんのことは裏切れないと全てを諦めていたのに、憧れのアイドル・青江ナギに出会ったことで、親離れ、子離れをしなくちゃいけないと思ったのに、できなかった。それによって、周りの人との関係もどんどん崩れていって、自分の心の中の感情もどんどんぐちゃぐちゃになっていく、その描かれ方が大好きです。

――令児を演じるにあたって、どんなことを意識しましたか?

荒木 自分が令児を演じて大丈夫なのか……という不安と緊張はありましたけど、その感情を現場に持って行って、上手く役に活かせばいいんだと、ポジティブに変えていくようにしました。