『クローズ』や『WORST』も好きで全巻読んでいた

──今回、天下井公平という敵役の重要な人物を演じ切りましたが、もともと作品の世界観が大好きだったそうですね。

三山凌輝(以下、三山) そうなんです。まず漫画の『クローズ』『WORST』(著・髙橋ヒロシ/秋田書店)に関しては小学校から中学校の時にハマり、気づいたら全巻読んでいました。

──『クローズ』『WORST』の流れとは別に、『HiGH&LOW』シリーズのファンでもあったんでしょうか?

三山 『HiGH&LOW』は特に前作の『HiGH&LOW THE WORST』がめっちゃ好きだったんですよ。アクションシーンの迫力や爽快感もいいし、ストーリーもすごくわかりやすかった。主演を務めた川村壱馬くんは「新しい世代のお芝居」という感じがして、素敵だなと思っていました。僕、同じ映画を観返すことはあまりないんですよ。でも『HiGH&LOW THE WORST』は好きすぎて5回くらい観ています。

──本当にドハマりしたんですね。

三山 5回目に観たのは移動している新幹線の中だったんですよ。その5回目の鑑賞が終わった翌日、話を聞いたんです。「『HiGH&LOW』の新作に出演が決まったよ」って。

──本当ですか! そんなことあるんですね。

三山 あまりにできすぎた話で、なんだか怖くなっちゃいましたよ(笑)。まさに運命を感じましたね。

──前作を夢中で観ている時点では、まさかご自身が続編に出演するなど想像していなかったんじゃないですか?

三山 前作のラストシーンを観た時、「これは続編があるな。鈴蘭が出るんじゃないかな」とは考えたんです。「次のキャスティングはどうなるんだろう? 若手で売れている人を出すのかな。でも2年後とかに撮影するのなら、まだキャスティングなんて決まってないか。次出てくる役者とかどうなるんだろう?」とか、いちファンとして自分なりに妄想していたんです。

──「もしかして俺が出る可能性も……」という思いもありました?

三山 もちろん自分の中で『HiGH&LOW』シリーズに出てみたいという気持ちはありました。でも、その願いがすごいスピード感でどんどん現実になっていくことに驚きましたね。よく覚えているのは、一緒に映画を観ていた友達が「凌輝くんも出られそうじゃん。出ればいいのに」とか言ったんですよ。僕は「いやいや、やけに軽く言うね~」とか笑っていましたけど。だから冗談が現実になったような、そんな感慨もあります。

──正式にオファーを受けた時は、どんなお気持ちでしたか?

三山 少し細かい話になりますが、僕は2つの事務所に所属していて、俳優業はフラッシュアップ、音楽アーティスト活動はBMSGになるのですが、事務所に確認したら本当に話が来ているということがわかって、しかもやるのは天下井公平という重要な役。台本を読み、「これはものすごいことになったぞ」と焦り始めましたね。