好きな人は振り返っても歌詞は振り返らない

――月替わりでメンバーをインタビューするこの連載企画では、メンバー一人ずつ「ハマりごと」を深堀りして聞いていますが、その前に先日の「EBiDAN THE LIVE 2022 ~EBiDAN AWARDS~」(以下、エビライ)。盛り上がりましたね!

志村玲於(以下、志村) もう全体曲を忘れていました(笑)。3年も経つと、皆「こんな振りだったっけ」みたいになってましたね。

飯島颯(以下、飯島) 今回は3年ぶりということもありましたし、DISH//先輩の卒業のライブでもあったので、いろいろと特別な公演になりました。自分たちのパフォーマンスとしては、8月に配信した「So Woo」の初披露をDay.2でさせていただいたんですが、順番もDISH//先輩の前です。セットリストは結構みんなでしっかりと練りました。最後に「So Woo」を持ってきて、熱量を持った状態で最終的にバトンタッチできたんじゃないかと感じています。

――シャッフルユニットのGIRA GIRA★DRAGONでは、志村さんをBUDDiiSのFUMIYAさん、飯島さんをONE N’ ONLYの上村謙信さん、松村さんをげんじぶ(原因は自分にある。)の吉澤要人さんが演じていらっしゃいました。自分たちを演じる後輩をご覧になっていかがでしたか?

志村 大満足でした。GIRA GIRA★DRAGONは「要人が和哉で、FUMIYAが俺で」とか、役を自分たちで決めさせてもらったし、曲も選ばせていただいて。GIRA GIRA★DRAGONの振り入れの時に、振付師のRYOJIさんと一緒に振りもメンバーに教えたので、めちゃめちゃ感動しました。言ったら言った分だけ覚えてきてくれて。マジで飲み込みが早かったです。

――飯島さんはM!LKとDISH//のシャッフルユニット、 HOT M!LKでした。

飯島 ファイヤードラゴン(※スパドラのスピンオフユニット)で歌ったりはしていたんですけど、僕は普段はダンス担当なので、M!LKはサビをユニゾンでみんなで歌って踊って、という感じだったので、新鮮な感じで挑みました。楽曲も何から何までスパドラの対極にあるような感じだったので、「自分がM!LKになった世界」を思い浮かべました。それがシャッフルユニットの醍醐味だと思うし、楽しもう、と。そのしゅん(曽野舜太)がライブで結構煽りをやっているらしくて、リスペクトしつつ再現しました。

――改めて2日間を振り返ってみていかがでしたか?

松村 今までのなかでも一番、団結している空気感がありましたね。今まではとりあえず俺らが一番かませるようにというか、やるべきことをやって、どれだけ自分たちのことを知ってもらえるかを目的にしていましたが、今回は、EBiDAN 全体で、DISH//先輩の門出を見送るという同じ目的があったので、いい空気感が生まれていたなと思います。

――エビライで初披露された「So Woo」を初めて聴いた時の印象はいかがでしたか?

松村 ファンク調のディスコミュージックっぽいビートだなと。ファンクなトラックに乗せること自体は、もともと年上組のファイヤードラゴンが2019年頃に出したアルバムでもやっていましたが、それとはまた違って、もっと深いブラックミュージックや、ヒップホップ、R&Bの要素もちゃんと入ってるから、これは9人で披露するべきものかなって感じました。

――松村さんは前作の「Summer Party」に続き、ラップ、リリックの作詞で参加されていますが、特に意識されたことはありますか?

松村 歌詞は振り返るものじゃないと思っています。いや、好きな人は振り返るんですけど(笑)。ショッピングモールで流れた曲の歌詞をわざわざ調べないですよね。だから、一回聴いて中身がわかるもの、もしくは、とりあえず乗れるもの、どちらかに振らないといけないなと。「Summer Party」は、一回聴いて歌詞の内容がわかるようにしようと思っていましたが、「Soo Woo」は、パっと聴いてとりあえず乗れて、家に帰る時も覚えていられるような曲にしたいと意識しました。

――パフォーマンスの面ではいかがですか?

志村 ファンクや、HIPHOPのニュージャックスウィング、ストリートっぽい動きでアメリカで流行りのSWAGとか、新旧が混ざっているような感じですね。ニュージャックスウィングって80年代とかに流行った振りを混ぜたりしているので、わりと今のスパドラを体現しているなと思います。コレオグラファーのakihic☆彡(アキヒコ)さんは、HIPHOP界ではめちゃめちゃ有名で、重鎮みたいな感じの方です。僕たちが伝えたいことをキャッチしてくれていると感じました。観てくれるクルーにとってもバランスの取れた楽曲になったんじゃないかなと思います。