やるかやらないかではなくて、やるのが当たり前のことだった

――お菓子が好きな武藤さんということで、お菓子を食べている様子を撮影させていただきましたが、本当に美味しそうに食べますね。

武藤十夢(以下、武藤) クッキーもおせんべいも食べるし、グミとかチョコとかも大好き、お菓子は何でも好きなんです!中学生の時はスクールバッグに最低3種類のお菓子を入れていましたし、今でも常にお菓子がバッグに入っています。

――よく体型を維持できますね。

武藤 ご飯をそんなに食べないので、おなかは空かないけど、おなかがいっぱいにもならない状態をずっとキープしているんです。

――自分でお菓子を作ったりもするんですか?

武藤 パンケーキやガトーショコラなどを作ったことがありますし、うちのグループは大所帯なので、以前はみんなにあげるためにバレンタインにトリュフを大量生産していました。

――最近、印象に残ったお菓子はありますか?

武藤 久々に「かむかむレモン」というチューイングキャンディーを食べたんですけど、青春の味がして、学生の頃を思い出しました。よく食べるのは「リンツ」のチョコですね。

――その学生時代についてお聞きしたいんですが、成城学園に進学しようと思った理由を教えてください。

武藤 私自身に強い意志があった訳ではなく、家族と「ここがいいんじゃない」みたいな話になって中学受験をしたんですが、実際にオープンキャンパスに行ってみたら楽しそうだったんです。男の子には制服があっても、女の子は自由というのも良かったですし、大学まで続いているのもいいなと思いました。勉強だけにとらわれない校風で、好きなことができましたし、親が芸能人という生徒や、芸能活動をしている同級生もいて、私自身、芸能活動がしやすかったです。

――大学では、どうして経済学部を専攻したのでしょうか?

武藤 成城大学には文系の学部しかないので、その中だったら経済かなと思って、経済学部に行きました。そこから株のお仕事などをさせていただいて、継続していくうちに興味を持って、もうちょっと伸ばしてみようかなと思うようになりました。

――もともと株に興味はあったんですか?

武藤 株の連載をお仕事でさせていただくようになってから知識が広がっていきました。親から「株をやってみなよ」と言われてはいたんですけど、何から始めたらいいのかも分からなかったので。

――大学院に行くのは早い段階から考えていましたか?

武藤 大学卒業後の進路を考えた時に、なんとなく「行ってみようかな」と思ったんです。ゼミの先生に伝えたら、「武藤さんが!?」と驚かれました。

――芸能活動と大学院の両立はいかがでしたか?

武藤 大学は講義を受けて、課題をやって、単位を取ってという感じですけど、大学院は自分で研究対象を探すなど、全て自発的に取り組まなければいけなかったので、めっちゃ大変でした。

――何の研究をされていたんですか?

武藤 金融のゼミで、投資関連の仕事もさせていただいていたので、それに関する研究をしていました。

――大学院に進学された同級生はどのぐらいいましたか?

武藤 違う学部で一人知ってる子がいたくらいで、私の学部で同世代の人はほぼいなかったです。そういう意味でも学びになりました。ビジネス一つとっても年配の方や海外の方の意見は全然違うので、視野も広がりました。

――25歳まで学校に通っていて、芸能活動や資格の勉強を並行して行っていたのは、すごいことです。

武藤 今考えてみたら、かなりハードな生活をしてたなと。当時、たかみなさん(高橋みなみ)から「学校との両立は大変でしょう。何でそんなに頑張れるの?」と聞かれたんですが、自分にとってはそれが普通だから、何でそんなこと聞かれるんだろうと思って答えられなかったんです。気象予報士の勉強も辛かったんですけど、自分にとっては、やるかやらないかじゃなくて、やるのが当たり前のことだと思い込んでいたから、「もうやめたい」という気持ちにならなかったのかもしれません。

――コロナ禍で投資家も増えていると思いますが、お仕事への影響はありましたか?

武藤 コロナ禍でファイナンシャルプランナー(以下、FP)の資格も取ったので、ありがたいことにお仕事にも活かせています。最近は、高校の授業でも投資の勉強をするようになったし、多くの方が興味を持つようになっています。もっと金融関係のお仕事をしていくためにも、勉強しなきゃいけないことがたくさんあるなと思います。

――FPの資格はどういうきっかけで取ろうと思ったんですか?

武藤 気象予報士の資格を取って、大学院も修了して、「いよいよ自由だ!仕事いっぱいするぞ!」という時にコロナ禍になって。勉強する習慣がついていたから、「何かしなきゃ」という気持ちになりました。それで、経済系の学校に行ったし、お金に関係するお仕事もさせてもらっていたので、さらに知識が身につくものはないかなと考えてFPの資格を取りました。