負のエネルギーをモチベーションにして合格した気象予報士

――今お話しに出た気象予報士の資格取得への挑戦は、「AKB48 ネ申テレビ」という番組の企画でスタートしました。狭き門だとは知っていましたか?

武藤 合格率が4~5%というのは知っていましたが、こんなに難しいとは思いませんでした。

――8回目の挑戦で合格されましたが、どうやってモチベーションを維持しましたか?

武藤 企画だからやらなきゃいけないという部分もありましたし、トータルで5年も勉強していたので、観ている方々も「まだやってたんだ」「もうやめたらいいのに」「難しいから諦めたって誰も何も言わないから」みたいな空気感で。そういうのがすごく嫌で、「絶対に取るから見てろよ!」と負のエネルギーをモチベーションにしていました。

――暗記系の勉強だけではないんですよね。

武藤 そうですね。数学的な問題や物理もあります。実技になってくると、図を書いたり、線を引いたり。記述問題にしても、どんなに説明が上手くても、あるキーワードが入ってないと×にされちゃうんです。

――もともと数学や物理は得意でしたか?

武藤 数学は好きでしたが、物理が全然駄目で……高校生レベルだったので、1から勉強しなおしました。ただ、自分がやりたくてやっている勉強だったので面白かったです。もともと天気に興味はなかったんですが、自分の武器を作りたいという一心でやっていくうちに、知る楽しさもありました。

――合格した年は、勉強方法を変えたんですか?

武藤 ずっとマンツーマンで指導を受けていたのを、合格する2年前くらいから変えて、大人数の塾に通い出しました。人によると思うんですけど、私の場合は1対1で教えてもらったことで基盤はできたけど、そこから上に行けなかったんです。大人数だと周りの人がどのくらいのレベルで、自分が出来ないところが分かったりするので、それがよかったですね。それに負けず嫌いな性格なので、「あの人はできてるけど、私はできない」となると「やらなきゃ!」って思うタイプなんです。

――2020年より、「AbemaMorning」(AbemaTV)の金曜日に、念願だったお天気コーナーのキャスターを担当しています。実際にお天気キャスターをやってみていかがですか?

武藤 試験勉強と実務は違うなと思いました。伝える力も必要になりますし、天気を知らない人に仕組みを分かりやすく説明しなくちゃいけない。特別な用語を使ったら、「それは何?」ってなっちゃうから、そういったことを考えるようになりましたね。

――話し方も変わりましたよね?

武藤 最初のほうは全然できなかったので、ボイトレもやりましたし、伝わりやすいような話し方を意識しました。私、AKB48で滑舌悪い人の代表だったんですよ(笑)。でもお天気キャスターをやるようになって、後輩から「十夢さんって滑舌いいですよね」と言われたことがあってうれしかったですね。今は特に意識してないんですけど、どんどん話し方が変わってきているんだなと思います。もちろん今も直さなきゃいけないところはたくさんあるので、昔と比べたらマシになったというレベルですが。

――さらに、今年は防災士の資格も取得されました。

武藤 防災士の資格は、気象予報士とセットで取っている予報士さんが多いんですよ。最近、自然災害が増えてきているから、「注意喚起をする時に防災士の資格を持っているほうがいいよね」という話になって。先輩の気象予報士さんからも「取ってみたら?」と言われていたので取得しました。

――他にも取得したい資格はありますか?

武藤 資格マニアみたいにはなりたくないのですが、お天気と経済に特化していきたいなと思っているので、その2つに付随した資格だったら取りたいと思っています。金融方面でも、もっとインプットできる場がないかと今探しているところです。最近は円安もあって、投資のやり方も変わってきているから、いろいろ更新していかなきゃいけないなと思っています。