祖母の言葉をきっかけにミス・ユニバースへ挑戦。第一子の出産で世界がさらに広がる

――2007年には、ミス・ユニバース世界大会で優勝。大会へ参加したきっかけは、お祖母様の言葉がきっかけだったそうですね。

森 19歳の夏でした。カナダのバレエ学校を卒業して、ニューヨークのダンスカンパニー「ロケッツ」のオーディションへの挑戦を決意した時期に一時帰国していたんです。その時に祖母が「10代最後の思い出として、一生を振り返っても語れるような“大きな思い出作り”をしてみたら?」と、ミス・ユニバースへの応募をすすめてくれました。当時の私にとってはまったく知らない世界でしたけど、調べてみたら“全世界の女性たちが平等な条件で挑戦できる”大会だと分かり、「私の夢は海外のステージに立つことだし、もしかしたら留学先で学んだ忍耐力などが役立つかもしれない」と思い応募しました。

――輝かしい経歴をお持ちですが、人生の中で自身の価値観を大きく変えてくれたターニングポイントはありましたか?

森 2021年8月に第一子を出産したことです。あらゆる価値観がガラリと変わりました。過去の私は、頑張る気持ちやあきらめない気持ちを大切に生きていましたが、出産してからは、優しさや見守る温かさの大切さも感じるようになり、視野が広がりました。「すべてのものには命があり、頑張って生きている」と思い始めたというか、今は、すべての物事に対する寛容さを持てたと思います。

――価値観も広がった今、もっとも力を注いでいる活動は何でしょうか?

森 社会貢献活動団体「5 Crowns Japan」です。スタートしたばかりではありますけど、私たちの活動でよりたくさんの人々が元気に、幸せに生きていけるよう、チャンスを与えられるような存在になりたいです。今後の目標としては、青少年育成や女性の活躍を支援できる団体として、より大きく成長できればと思っています。

――「5 Crowns Japan」会長としての森さんから見た、日本の高校生たちの強さとは?

森 日本は海外から注目されていますし、「日本で学びたい」と留学を希望する海外の学生さんたちもたくさんいます。ですから、注目されているこの国で学生生活を謳歌しているみなさんには、チャンスがたくさんあると思うんですね。学生のみなさんに「はばたけ!」とエールを送りたいと考えていますが、はばたくといっても海外へ向かうだけが選択肢ではなく、自分をはばたかせて、素敵なものを見つけてほしいですし、「5 Crowns Japan」を通してそのお手伝いができればと思っています。可能性は無限大です。私自身は過去に「興味があったら挑戦してみる」と思い続けていましたが、失敗を恐れず、若さを糧に突き進んでもらいたいです。

Information

5 Crowns Japan

公式サイト

高校生のためのプレゼンテーションキャンプ2022
GEM Talks

公式サイト

森理世

モデル/ダンスアーティスティック・ディレクター

静岡県出身。1986年12月24日生まれ。中学時代に観た海外のダンスチームの公演に感銘を受けて、プロのダンサーを志す。高校時代はカナダへ留学し、ホームステイでハイスクールとバレエ学校を両立し卒業。その後、十代最後の思い出に何かにチャレンジしてはとの祖母の言葉からミス・ユニバースへの応募を決意。2007年にメキシコで開催されたミス・ユニバース世界大会で優勝し、第56代ミス・ユニバースへ就任。14カ月の任期終了後もチャリティ活動やメディア活動、モデル活動などに尽力。「一瞬で終わらない美」をテーマに、幅広く活動している。

Photographer:Tomo Tamura,Interviewer:Syuhei Kaneko