自主映画ノリが通用しなかった『パッチギ』の現場

――ターニングポイントになった作品は何でしょうか?

小出 事務所に入って1年弱ぐらいで『パッチギ』への出演が決まった時です。早い段階で骨太な作品と出会えたんですよね。20代前半は、たくさん仕事も増えていって、追われながらも楽しんでいました。

――この世界に入る前から、演技に興味はあったんですか?

小出 演技をするということに対する興味・関心は強かったですし、若気の至りということもあって、抵抗なく入っていけました。そもそも大学で自主映画を撮ったり、出演したりもしていたんです。自主映画ノリといいますか、演技に対しても「別に出るだけでしょ」と抵抗がなくて。『パッチギ』の撮影にもそんな感じで行ったら、パッキパキに打ちのめされたし、「なんじゃこりゃ」というような洗礼を受けました。

――学業とお仕事を両立されて大学を卒業されますが、どのタイミングで、俳優でやっていこうと決心しましたか?

小出 就職する、しないの決断をする時期がちょうどドラマ「ごくせん」(05)を撮影していた頃でした。「ごくせん」への出演が決まった段階で、このまま行けるかなという手応えを感じたので、家族に「この世界に進みたいから就職はしない」と相談しました。それまでは、なんだかんだ言っても僕もどうせ就職するんだろうなと思っていました。

――「ごくせん」に出演して、同世代の俳優さんとの出会いも大きかったのでしょうか?

小出 彼らには強く影響を受けました。彼らは僕なんかよりも早くからこの仕事を始めているので、仕事に対する慣れ感もありますし、大人なんですよね。同じ年代だけど大人だったので、強く影響を受けましたし、野面の世界で生きてきた人間と違うんだと感じました。

――最後に進路選択を控えているティーンにメッセージをお願いします。

小出 今は、選択肢が半端なくあって、こうしなきゃ、ああしなきゃという固定観念がほぼ、取っ払われていると思うので、逆に迷うんじゃないかな。ある程度絞られているほうが選びやすいところもあり、自由の苦しさというか、選択疲れみたいなものがあるのではないかと思います。自分が好きなものに巡り会えることはラッキーだと思います。そのためには、トライアンドエラーを繰り返すことが必要だと思います。いきなり1発目で天職に巡り合う人は少ないし、この業界でも、違う仕事をやってきた人もたくさんいます。今はセカンドキャリアも強くフォーカスされていると思うので、エラーを恐れずトライアンドエラーをしていけばいいのではないかと思います。

Information

映画名:『Bridal, my Song』
公開日:9月30日(金) TOHO シネマズ日比谷 ほか全国順次公開
キャスト:小出恵介 大水洋介 平岡亮 辻凪子 水沢林太郎 木村知貴 新実芹菜
渡辺大 浅田美代子
監督:板橋基之
エグゼクティブプロデューサー:今野秀尊
©2021『Bridal, my Song』製作委員会

映画あらすじ:結婚式に感動や笑顔を求めるウエディングプランナーの今田秀(小出恵介)は、斬新なアイデアで従来の結婚式の常識を覆そうとしていた。しかし、そんな彼の革新的なアイデアはなかなか受け入れられず、契約を切られてしまうことも。それでも今田は不屈の精神で仲間と共に挑戦を続けていく。

公式サイト

Instagram

Twitter

小出恵介

俳優

1984年2月20日生まれ、東京都出身。A型。慶應義塾大学文学部卒業。2005年、日本テレビ系ドラマ「ごくせん」でデビュー。同年、映画『パッチギ!』に出演し注目を集める。主な出演作として「ROOKIES」(08/TBS)、「WATER BOYS 2005夏」(05/フジテレビ)、「のだめカンタービレ」(07/フジテレビ)、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(12/NHK)、映画『僕の彼女はサイボーグ』(08)、映画『風が強く吹いている』(09)など。

Editor:Keita Shibuya,Photographer:Yu Tomono,Interviewer:Takahiro Iguchi, Stylist:Miki Kirigane, Hair&Make:Seiji Kamikawa
衣装協力
TOPS ¥22,000/TAKEO KIKUCHI(ワールド プレスインフォメーション 03-6851-4604)
その他/スタイリスト私物