「芽衣ちゃんが初主演の映画⁉」と驚かれました
――映画『炎上シンデレラ』で初主演のお話を聞いた時は、どんなお気持ちでしたか?
田中芽衣(以下、田中) 初主演の緊張と新しく挑戦する楽しみの気持ちで半分半分という感じでした。
――周りの方から反響はありましたか?
田中 SNSで情報解禁したらみんなにビックリされて、私もやっと実感が湧きました。モデルとしてのイメージが強かったようで「芽衣ちゃんが初主演の映画⁉」と言われました。誰よりも母が喜んでくれたので出て良かったです。
――脚本を読んだ印象はいかがでしたか?
田中 最初の脚本を元に、尾崎将也監督が私達の意見を取り入れてあて書きをされて、最初の脚本から少し変わりましたが、そういう風に一緒に作り上げていくのは楽しかったし新鮮でした。女優に挑戦していることなど、みつほと私は似ているところがあるなと思いました。
――役作りで特に意識した点を教えてください。
田中 みつほは心の内をみせない女の子で、田代を振り回したり、あざとい部分もあります。初主演ということもあり、事前に役を固めるのではなく、撮影前の稽古を通じて、いろんな人の意見を聞きながら、みつほという役を作っていきました。
――みつほを演じる上で、尾崎監督からは具体的な指示はあったのでしょうか?
田中 みつほは口数が少ないから不思議さが増すので、その分、表情の見せ方にはすごくこだわりました。何を考えているかわからないけれど、信念があるように見せる目の動きや、あざとさの表現方法など、たくさんアドバイスしていただきました。
――共演した飯島寛騎さんの印象をお聞かせください。
田中 お会いする前はすごいクールで、今どきっぽい方かなと思ったんですけど、いざお会いしてみるとすごくほんわかしていて優しいイメージの方でした。田代とキャッチボールをするシーンは、「この時、こうしようと思うんですけど、どうですか?」「それでいいと思うよ」とか、相談しながら一緒に作っていきました。安心してみつほを演じることができたのは、飯島さんのおかげです。
――映画でみつほは劇団の舞台に出演します。劇団のお芝居はいかがでしたか?
田中 みんなで舞台を作っていく経験は、この作品が初めてでしたが、事前の稽古で、動きや表情などを固めていたので、撮影はすごくスムーズでした。劇団員の方はみなさん個性的なキャラクターばかりで、すごく面白かったです。
――舞台への憧れはありますか?
田中 舞台は大変そうですね。いつか……、タイミングがあれば(笑)。
――みつほに共感するところはありましたか?
田中 「何を考えているか分からない」と、私もたまに言われます(笑)。みつほは、スキャンダルを起こして1度芸能界を追放されたけど、未練というか、諦めずにもう一度挑戦する気合いがあります。私も熊本から上京して、「芸能界で生き残りたい」という思いがあるので、そういうところは似ているかもしれないです。
――田中さんは、エゴサをしたりするほうですか?
田中 しますね。人がどう思ったのかを知りたいタイプなので検索します。批判的なコメントを見ると、普通に傷つくし、嫌だなって思うけど、その人の意見として受け入れています。リアルな社会もそうですけど、100人中100人に好かれる人なんてそもそもいないと思うので。
――あまり気にしないようにしているのですね。
田中 この仕事を始めた当初からずっとSNSをやっているので慣れました。最初は落ち込みましたけど、今は「そうですよね、すみません」って感じです(笑)。あまり考えすぎないようにしています。