10代の頃は気づけない親への感謝

――まさにこの映画と同じですね。

矢吹 10代の頃は「親への感謝」って聞いてもピンと来ないかもしれないけど、親は毎日子どものことを考えていると思うし、本当に感謝しなければいけないことばかりなので、自分が遅く気づいたからこそ、皆さんには早く気づいてもらえたらうれしいです。感謝は大切です。

運上 私はHKT48に加入して北海道から福岡に行ったのですが、HKT48に入りたい一心で、オーディションも勝手に受けました。その時の自分は高校生ということもあり、未熟だったので、とにかく行きたいという気持ちしかなくて、親のことを全く考えていなかったのですが、話し合いをして福岡に行くことを許してくれて、たくさんの応援と支援をしてくれました。奈子さんが言うように、若い時はありがたさに気づけないことが多いし、親の世話になるのは当たり前というか。でも親の力があってこそ出来ることが本当に多いと思う。私は先週、初めて家族に温泉旅行をプレゼントしたんです。自分が出来るようになった時に親にお返しする気持ちだったり、行動って大切だなと思います。

矢吹 温泉旅行なんて、素敵!

運上 「涙が出るほどうれしい」と言われました。10代の皆さんもやりたいことを頑張っていつか恩返しできる時がきたら、たくさん恩返ししてあげてほしいなって思います。

――ライブにご家族が来ることもありますか?

矢吹 来てくれます。母は「グッズが欲しい」って言ってくれたりして、家中グッズだらけですね。ファンの方と同じくらいの熱量があると思います (笑)。

――今日お話を聞いていて、運上さんは奈子さんをリスペクトされていて、矢吹さんは運上さんをしっかり見守ってあげているなと感じました。矢吹さんから見た運上さんの魅力はどんなところですか?

矢吹 日本に帰ってきてから1年ぐらい経ちますが、「なっぴのことをまだ全然知れてなかったんだな」って、最近気づいたんです。すごくふわふわしているイメージがあったけど、実は中身がしっかりしてるというか。自分の考えがしっかりあって決めたことは絶対に実行する、そんな強い気持ちが感じられる瞬間が所々であって、最近なっぴの芯の強さに気づいて素敵だなと思っています。

運上 なんか、ニヤニヤしちゃう(笑)。

――矢吹さんを尊敬している部分はどんなところですか?

運上 たくさんありすぎます。韓国に行かれる前から、HKT48の中でも先頭に立つメンバーだったし、ダンスも歌もそうですが、周りのメンバーよりも頭一つ抜けてる部分があると思っていました。韓国で一層力をつけてこられて。韓国から帰ってきてから最初のアルバムに参加したんです。その時は、奈子さんが輝き過ぎて、まっすぐ見れないというか。私は隣のポジションだったんですが、「どうしよう」ってなっちゃうくらいで。奈子さんは本当に格好良くて、全てにおいて尊敬しています。グループにいてくださる間はたくさん吸収したいし、勉強させていただきたいなと思っています。

――HKT48さんの曲は、48グループのなかでも元気がある曲が多いと思います。10代の方に元気を与えられるようなオススメの楽曲はありますか?

運上 私は「突然 Do love me!」。女の子目線の応援歌です。恋愛もそうですが、全てにおいて「頑張って!」と勇気を与える歌詞が多いし、行動する、踏み出す勇気が詰まった曲だと思うので、10代の方にたくさん聴いてほしいなって思います。

矢吹 少し前のカップリング曲ですが、「今がイチバン」っていう曲。本当にあれはいい曲です。私はHKT48のオーディションに受かってから審査までの間、東京に住んでいたのですが、その時は、大変なことやつらいことが多かったけど、この曲を聴いて元気をもらっていました。だから、今大変な時期の方もこの曲を聴いてもらえたら、私のように元気をもらえたりするのかなと思います。

Information

『向田理髪店』
10月14日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

高橋克実
白洲迅 板橋創路 近藤芳正 / 富田靖子 ほか
脚本・監督:森岡利行
製作・配給:キャンター 
(C)「向田理髪店」製作委員会

向田康彦(高橋克実)は妻の恭子(富田靖子)と親から継いだ筑沢にある理髪店を営んでいた。理髪店の客は近所の老人たちがほとんど。仕事が終われば、近所にあるスナック「昭和下町」で中学からの同級生でガソリンスタンドを営む瀬川真治(板尾創路)や電気店を営む谷口修一(近藤芳正)と移り変わってゆく町の愚痴を口にする毎日。そんなある日、東京で働いていた息子の和昌(白洲迅)が帰郷し、会社を辞めて店を継ぐと言い出す。和昌の言葉を聞き、恭子は素直に喜ぶが、康彦は自分の過去が頭を過ぎり、不安を感じる。和昌はそんな康彦の思いを知らず、ゆくゆくはカフェを併設する店にするという夢を語り、理容師学校へ通うための費用を稼ぐために近くの運送会社でバイトを始める。久しぶりの親子の生活を続けてゆくなかで、市役所で商工会の経営者を集め、地域振興に関する会議が開催される。会議では中央官庁から出向してきた佐々木良平(田中俊介)が和昌をはじめ若者世代からの今後、筑沢の活性化のための意見を聞く。コミュニティFM開設などの意見が上がる中、康彦は過疎化の進む筑沢の現実を終末医療にたとえ、地方振興の名のもとに和昌など若者たちを煽る佐々木に疑問を投げかける。しかし、和昌は自分たちの想いを否定する康彦へ反発。不穏な空気が流れる中、谷口のとりなしでどうにかその場は丸く収まるが、その後、和昌は康彦がいう街の現状を目の当たりにすることになってゆく。やがて人気アイドル・大原零(矢吹奈子)主演の映画撮影が筑沢で行われることになり、一気に街が活気づく。この撮影をきっかけに康彦を始め、街の人々も変わり始めた――。

公式サイト

Twitter

矢吹奈子

女優・アーティスト

2001年6月18日生まれ、東京都出身。趣味はドラマ・映画鑑賞、特技は一瞬で二重を一重にすること。2013年、HKT48第3期生オーディションに合格。日韓共同のアイドルグループ「IZ*ONE」のメンバーとしてグローバルな活動を経て、バラエティ番組への出演、ドラマ「顔だけ先生」(21/フジテレビ系)の出演など、女優としても活動している。

運上弘菜

女優・アーティスト

1998年8月9日生まれ、北海道出身。趣味は料理、映画鑑賞。特技はアルペンスキー、ピアノ、マシュマロキャッチ。2016年HKT48の4期生オーディションに合格。2018年5月2日発売のシングル「早送りカレンダー」でシングル表題曲初選抜。2020年4月22日発売のシングル「3-2」(さんひくに)で、表題曲としては初のセンターを務める。本作が映画初出演。

Editor:Keita Shibuya,Photographer:Tomo Tamura,Interviewer:Kozue Nakamura, Stylist:Kana Mizuno, Hair&Make:Yoko Fuchikami
衣装協力:
95jieun(矢吹奈子)、FURFUR(運上弘菜)