何事もやってみなければ分からない

――白洲さんがお芝居のお仕事を志したのはいつ頃ですか?

白洲 高校卒業と同時に、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」をきっかけに始まりました。親の友達にオススメされて応募して、その時はやりたいことが何もなかったので、それを見つけるために大学に入ろうとしていました。コンテストの後に所属事務所に入って、大学に通い出すのと同じぐらいに仕事が始まりました。

――家族は応援してくれましたか?

白洲 家族は、僕がすることに関しては、自分の責任で自由にやれというスタンスです。感謝しています。

――役者の面白さというのはすぐに見出せましたか?

白洲 やりながら徐々に、やりがいや、面白さを見つけていきました。もともと人前に出ることが得意なタイプじゃなかったのに、いきなり舞台でデビューしたんですよ。あれが始まりだったから、今の自分があるなと思います。とりあえず挑戦してみるというのは、すごく大事だなと思っています。やってみないと分からない。

――高校時代はどんなことに熱中していましたか?

白洲 部活です。ダンス部に所属していたんですけど、ダンスはそれまで全くやったことがなかった。小学生、中学生とずっと野球をやっていて、坊主だったんです。新入生歓迎会でダンス部が踊っているのが、カッコよかったんです。「これはモテるかな」と思って(笑)。

――髪も坊主にしなくていいですものね。

白洲 髪型も遊べるし、楽しかったですね。

――ティーンの時に好きだった音楽や本、映画はありますか?

白洲 ティーンの時は、そんなしっかりとした着眼点を持って生きていませんでした(笑)。最近読んだものの中で、若い世代にオススメしたいのは『アオアシ』という漫画です。人気漫画なので、知っている方は多いと思いますが、本当に面白いです。10代の皆さんに読んでもらいたいと思う理由は、さっきの挫折の話にも繋がるのですが、サッカー漫画でありながら、考え方とかがすべてのものに通ずるんですよね。「何事においても言語化できるように、言葉にすべきだ」という部分がとても印象的で。スポーツだったら、感覚的に良かったイメージとか、動きとかを再現するためにしっかり言語化をする。それって俳優の仕事でも何の仕事においても通じるものだと思うので。言語化することの大切さをもっと早く、幼い頃から知っていたら、天才になれるんじゃないかと思ったんです。ぜひ、読んでいただきたいです。

Information

『向田理髪店』
10月14日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

高橋克実
白洲迅 板橋創路 近藤芳正 / 富田靖子 ほか
脚本・監督:森岡利行
製作・配給:キャンター
(C)「向田理髪店」製作委員会

向田康彦(高橋克実)は妻の恭子(富田靖子)と親から継いだ筑沢にある理髪店を営んでいた。理髪店の客は近所の老人たちがほとんど。仕事が終われば、近所にあるスナック「昭和下町」で中学からの同級生でガソリンスタンドを営む瀬川真治(板尾創路)や電気店を営む谷口修一(近藤芳正)と移り変わってゆく町の愚痴を口にする毎日。そんなある日、東京で働いていた息子の和昌(白洲迅)が帰郷し、会社を辞めて店を継ぐと言い出す。和昌の言葉を聞き、恭子は素直に喜ぶが、康彦は自分の過去が頭を過ぎり、不安を感じる。和昌はそんな康彦の思いを知らず、ゆくゆくはカフェを併設する店にするという夢を語り、理容師学校へ通うための費用を稼ぐために近くの運送会社でバイトを始める。久しぶりの親子の生活を続けてゆくなかで、市役所で商工会の経営者を集め、地域振興に関する会議が開催される。会議では中央官庁から出向してきた佐々木良平(田中俊介)が和昌をはじめ若者世代からの今後、筑沢の活性化のための意見を聞く。コミュニティFM開設などの意見が上がる中、康彦は過疎化の進む筑沢の現実を終末医療にたとえ、地方振興の名のもとに和昌など若者たちを煽る佐々木に疑問を投げかける。しかし、和昌は自分たちの想いを否定する康彦へ反発。不穏な空気が流れる中、谷口のとりなしでどうにかその場は丸く収まるが、その後、和昌は康彦がいう街の現状を目の当たりにすることになってゆく。やがて人気アイドル・大原零(矢吹奈子)主演の映画撮影が筑沢で行われることになり、一気に街が活気づく。この撮影をきっかけに康彦を始め、街の人々も変わり始めた――。

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白洲迅

俳優

11月1日生まれ、東京都出身。第22回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のベスト30に残ったことを機に芸能界入り。2011年、舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」でデビュー。ドラマ「学校のカイダン」、「刑事7人」シリーズ、「リコカツ」、映画『HiGH&LOW THE WORST』など数々の話題作に出演。ドラマ「BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-」「個人差あります」などで主演を務める。

Editor:Keita Shibuya,Interviewer:Kozue Nakamura