ROUND.9のトップバッターは「avex ROYALBRATS」
「D.LEAGUE」は年間12ラウンドのレギュラーシーズンを9チームでシーズンチャンピオンを争っている。シーズンもいよいよ佳境に入ってきており、会場の熱気は凄まじく、無観客とは思えないほど会場は盛り上がりを見せている。

パフォーマンスの順番は毎回、抽選にて決まる。この日のトップバッターの「avex ROYALBRATS」は女性5名、男性3名という編成で登場。女性陣はどこか所帯じみた衣装に、モップやお玉など家庭用品を小道具にして主婦を表現する異色のスタイルでスタート。一方の男性陣は柄の長いフロアワイパーを持って女性陣を盛り立てながら、ラテンのリズムに乗せて8人は複雑なステップを展開。後半は上着を脱ぎ、一転してヒップホップ色の強い格好になると、ダンサーのAsukaを中心に躍動感のあるダンスで女性の強さを表現。ディレクターのRIEHATA氏は、「亭主関白で夫に尽くしていた主婦が、人に人生を捧げるのではなく、自分も輝いていいんだというメッセージを込めた」と作品の意図を語り、ジャッジの坂見誠二氏は上半身と下半身で全く違う動きを難なくこなすスキルの高さに賞賛を贈った。

ここ最近のラウンドで思うような結果を残せていない「KOSÉ 8ROCKS」は原点回帰をするかのごとく、一方が青、一方が赤を基調にした衣装で4人1組に分かれてブレイキンバトルの世界を表現。椅子やフラッグを効果的に使いながら、アクロバティックな技を繰り出しつつ、要所要所でチームワークの良さを見せつけた。一気に駆け抜けるスピーディーな展開に、ジャッジの黒須洋嗣氏は「体感的に1分ぐらいだった」と舌を巻いた。