生の舞台のエネルギーを感じて欲しい!

――役者として目標にしていることはありますか?

能條 いろいろなお仕事をさせていただいていますが、私はやっぱりミュージカルが一番好きだなと実感しています。そもそもミュージカルがきっかけでこの世界に入ったので、この先もこだわらずに、いろんな役に挑戦してみたいし、大きな劇場でのミュージカルに出演することを目標にしています。

――ターニングポイントになった作品は何でしょうか?

能條 2021年に小池修一郎さん演出の「ポーの一族」のミュージカルに出演できたことですね。小池先生は日本ミュージカル界の「顔」と呼ばれている方で、もともと宝塚歌劇団の座付き演出家。宝塚好きの私にとっては憧れの存在です。オーディションで合格できたことは大きな自信になったし、「ミュージカルに出たい」っていう気持ちがさらに強くなったので、この作品が大きな転機になりました。

――ティーンに舞台の魅力を教えてください。

能條 ティーン世代にとって、ミュージカルはあまり身近な存在ではないと思いますが、一度観たら絶対ハマるのでぜひ気軽に観て来てほしい! 特に「学校いやだな」「することないな」と思っている人は、人生が変わると言ったら大袈裟だけど、ミュージカルの舞台には、歌や踊り、感情から伝わるエネルギーがあって、それはリアルタイムでないと体感できない、生ならではの魅力があります。普段の生活では得られない感動に触れられるのでおすすめです。

――キャリアについてお聞きします。芸能活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

能條 4歳くらいの頃にミュージカル版の「ピーター・パン」と「美少女戦士セーラームーン」を観て、キラキラしている世界に夢中になりました。「歌って踊れる、お芝居がしたい!」と母親に言ったのがきっかけです。その時の高揚感は未だに覚えています。それから地元のスクールでバレエ、ダンス、歌、演技を習うようになりました。

――ご家族が夢を後押ししてくれたのですね。

能條 そうです。

――ミュージカル「アニー」のオーディションも受けられたそうですね。

能條 ミュージカルに憧れている女の子の目標はだいたい「アニー」なんですよ。「私も舞台の真ん中に立って「トゥモロー(Tomorrow)」を歌いたい!」、そういう気持ちで臨みました。小学3年生の時にオーディションを受けましたが、二次試験で落ちてしまいました。その後も3回受けて、結局合格はできませんでしたが、その経験が自信につながりました。

――オーディションで合格するために意識したことはありますか?

能條 オーディションは今でも何が正解かよく分かってないんです。小学生、中学生の頃は「とにかく元気にしていたら受かるんじゃないか」と単純に考えていたんですけど、そうでもなかったし(笑)。明るいのがダメなら少し影があるように見せたほうがいいのかなとか、いろいろ試行錯誤していますが、いまだに正解は探せていません。でも何かしら印象には残るように自分をアピールすることが大事ですね。

――今オーディションでアピールするとしたら?

能條 モノマネです。乃木坂46の経験で、一番爪痕を残せたのはモノマネだったので(笑)。