“カワイイ”についての説明は今も苦手

――アーティストとして、やりがいを感じ始めたきっかけのようなものはありましたか?

きゃりー 「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の企画で、ダウンタウンの浜田さんが私のモノマネをされた時は「嘘でしょう⁉」とビックリしました。私がしていることは、サブカルチャーだと思っていたので、皆さんが知っている国民的な存在になれたことに衝撃を受けたし、同時にやりがいを感じました。

―― “カワイイ”アイコンとしての役割もされていますが、どう受け止めていらっしゃいますか?

きゃりー 原宿系のファッションが好きということもあり、「原宿系の代表」みたいな役割になっています(笑)。でも、海外のインタビューで「 “Kawaii”ってどういうことですか?」って聞かれた時は答えるのがめっちゃ難しい……。「キュートでも、セクシーでも、ラブリーでもない、日本が作り出した文化だけど、私個人の解釈で“カワイイ”を説明していいのかな」と。「赤ちゃんみたいな……」とか、「道に咲いている花みたいな感じ?」とか、毎回バラバラなこと言ってました(笑)。“カワイイ”についての説明は未だに上手にできないです。私の答えがきっかけで、ニュースになったりしたら怖いから、その時に私が感じている“カワイイ”を伝えるようにしています。

――先日、北海道から沖縄まで全国30公演に渡る10周年記念ツアーを開催されました。ツアーを経てご自身の成長を感じましたか?

きゃりー コロナ禍でのライブだったので、客席を半分にしたり、お客さんもマスク着用で声を出せなかったりいろいろと制約があり不安でしたが、実際やってみるとムードはよかったです。「声が出せないから、感想はTwitterとかInstagramに書いてね」と言ったら、みんな長文で書いてくれたりして。「声が出せなくても、こんな風に楽しんでくれていたんだな」とわかってうれしかったですし、そんな形でお客さんからパワーをもらって成長できました。

――4月には、アメリカで開催された世界最大規模の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル2022」にも出演されました。

きゃりー 向こうでは普通に声を出していいし、マスクをつけてる人もほとんどいなくて、普通の日常に戻っているんだなって思いました。でも感染はします。現地でスタッフチーム含め6人くらい感染したので、まだ海外に行くタイミングじゃないなとリアルに思いました。

――最後に進路選択を控えているティーンにメッセージをお願いします。

きゃりー 私は、勉強が足りなくて大学には進学できなかったけど、今の事務所の社長さんに声をかけていただいて、音楽の道に進みました。運命を変えるきっかけは、意外と日常に溢れていると思うんです。友達の誘いに乗ってみるとか、普段行かないような場所に行ってみるとか、どんな些細なことでもいいので、チャレンジしてみて「これだ」と思ったら乗っかってみるのも大事。人生の先輩からのアドバイスとしては、海外に行きたい人は絶対に英語を勉強するべき。まさか海外で仕事をするとは夢にも思わなかったので、学生の時に英語をちゃんと勉強しておけばよかったなとつくづく実感しています。

Information

「一心同体」
配信リリース中
※テレビアニメ「ニンジャラ」10月15日(土)~オープニングテーマ

作詞・作曲:中田ヤスタカ
1.一心同体
2.一心同体(Instrumental)
3.一心同体(TV edit)

「SUMMER FESTIVAL」
10月23日(日)岡山県 桃太郎フェス 2022
10月23日(日)大阪府 オーサカジャーニー

きゃりーぱみゅぱみゅ

アーティスト

1993年1月29日生まれ。東京都出身。2011年夏に、中田ヤスタカプロデュースによるミニアルバム『もしもし原宿』でメジャーデビュー。翌年リリースした初のフルアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』は、オリコンデイリーチャート初登場1位、さらにiTunesでも日本総合チャートや世界各国のエレクトロチャートで1位を獲得。アーティスト活動とファッション面での活動を掛け合わせた、「HARAJUKU」そして「JAPANESE POP」のアイコンとして何にも縛られることのない表現に挑戦し続ける。

Editor:Keita Shibuya,Photographer:Toshimasa Takeda,Interviewer:Tetsu Takahashi, Stylist:Kasumi Kishi, Hair&Make:Nozomi Kawamura