今は動画配信などで誰でも気軽に発信できる時代だから…

──芸能界入りする前のことからお伺いします。どんな学生時代を送っていましたか?

まちゃあき とにかく目立ちたがり屋でしたね。小学生、中学生と応援団長をやっていて、BOØWYとか音楽が大好きで。

──目立ちたがり屋で音楽が好き。現在の活動に繋がっています。

まちゃあき 結果的には繋がったんですよね。高校卒業後は大学に進むという道もあったんだけど、行ったところで特にやりたいこともなかった。多分今もこういう考えの学生っていっぱいいると思うんです。「なんとなく成績に合った学校に行く人生って超つまんねぇな」みたいな。それで僕の場合、芸能系の養成所に入ったんです。そのパンフレットを取り寄せた瞬間、人生の扉が開いたんですよね。

まちゃあき

──18歳で早くも人生のターニングポイントを迎えたわけですね。

まちゃあき 僕、山口県出身なんです。東京や大阪みたいな都会と違い、山口みたいな田舎で「歌手になりたい」なんて言ったら「無理、無理!」って絶対に馬鹿にされるんですよね。それでも自分の気持ちが止まらなかった。「本気で人生を懸けてやってみるか」と思った。

──自分が芸能界で通用するという根拠は特になかったんでしょうか?

まちゃあき 根拠なんてないですよ。とにかくビッグになりたい、有名人になりたい、成り上がりたいという気持ちだけ。好きな音楽じゃなくて役者コースに入ったのは、俺は氷室京介になれないなと思ったから。モデルっていうビジュアルでもないですしね。ところが役者コースは「未経験者、大歓迎」って書かれていたのに、実際は経験者ばかりで(苦笑)。いきなり入学した日のオリエンテーションで「どの劇団が好き?」みたいな話になって、「俺、一つも知らへん」って顔面蒼白になりました。

──おばらさんは、いかがでしたか?

おばらよしお(以下、おばら) 僕の場合、大学進学は高校の時点で決めていたんですよ。子どもに教えるのが好きだったので、小学校の先生になるつもりでした。そこはかなり強固な意思でしたね。それと同時に中学生の頃からHIPHOP音楽とか、スケボーとか、スリー・オン・スリーとか、ストリートカルチャーが流行るようになり、僕も影響されていたんですよ。テレビ番組でストリートダンスを観て、「カッコいいな。これ踊れるようになりたい」と思うようになりまして。

──教員の道を真剣に志しながら、ダンスも始めていたというわけですね。

おばら そうなんです。本当にダンスはあくまでも趣味だったんですけど、高校3年生になると教室にいろんな学校の案内書とかが置かれるようになって、ダンスの専門学校のパンフレットを見つけてしまい……。そこから急展開で進路変更しました。

おばら

──決め手になったのは?

おばら その時に考えたのは、「このまま大学に行って小学校の先生になったとしても、30歳、40歳になった時に『あの時、ダンスやっていたらどうなんだろう?』って考えちゃうだろうな」ということ。今こんなにもハマっていることだから、その気持ちを無視したら後悔するのが目に見えていたんです。今はダンススクールなんて山のようにありますが、当時はあまりなかったし、YouTubeとかですぐ学べるような環境でもなくて。

──お二人は学生時代からの夢を実現させたという意味で理想的な人生に思えます。人生の先輩として、進路や進学に悩むティーンに向けてアドバイスやメッセージをお願いできますか?

おばら 時代背景というのもあると思うんですよね。僕も今だったら大学へ行きながらダンスをしていたと思う。なんだかんだ言っても学歴ってどの世界でも役に立つし、大学で学べることとか、仲間を作ることの意義もめちゃくちゃありますから。ダンスは大学に通いながらでもできますしね。もし自分の子どもにアドバイスするなら、こんな感じになるかもしれない。

──おばらさん自身が大学進学しなかったことを後悔している部分はありますか?

おばら う~ん、後悔というのは少し違うんですよ。結局、自分の性格的にも二者択一しかできなかったでしょうし。でも、同じような悩みを抱えている子に向けては「ちょっと選択肢を増やしてみたら?」と言います。今は動画配信とかで誰も気軽に発信できる時代になっているので。僕らの時代は「この学校に行かないと、専門知識が身につかない」みたいなことが結構あったんですよ。だから、そのへんは昔より柔軟に考えていいと思う。

まちゃあき あとは性格的な問題もあるかな。僕に関しては、全部を捨てる覚悟がないと東京には出られなかった。でも大学に行くことはすごく意味があることだから、「僕も全部を捨てて東京で夢を掴みます」とか言われたら、「そのエネルギーは、めっちゃ大事!だけどな……」って説得にかかりますね(笑)。学校で習った勉強ってすごく重要ですよ。現に僕の歴史好きもビジネスになっていますから。