なんだかんだ楽しいから俳優を続けている

――進路についてお聞きしたいのですが、お二人はどのタイミングで俳優でやっていこうという覚悟が決まったのでしょうか?

高杉 これからもこの仕事を続けていきたいなと思ったのは16歳ぐらいですね。いくら気概はあっても、僕ら主導だけではどうにもならない時もある。それでもやっていきたいと思い始めたのが高校1年生の冬あたりでした。それまでは流されるままやっていたので、いつか辞めるんじゃないかなと思っていました。

――他の進路を考えたことはありますか?

高杉 ないです。ずっとこの仕事が面白いと思って続けています。もちろん大変なこともありますけど、仕事ってそういうもんですよね。

――関水さんはいかがですか。

関水 むしろ10代の頃のほうが、鼻息荒く「ずっと俳優を続けていこう!」と思っていました。でも、将来何があるか分からない。今は辛いこともあるけど楽しいし、続けたい気持ちの方が圧倒的に大きいから続けています。でも、たまに嫌なことがあると、「カフェの店員さんになりたい」と考えることもあって(笑)。カフェに行って、笑顔で接客されたりすると「あ、いいな」とか思っちゃいます。でもなんだかんだ楽しいから俳優を続けているんだと思います。ただ仕事とか学校が辛いと思っている人は、絶対続けなきゃいけないとかそういうことはない。しんどい時は辞めちゃってもいいと思います。

――最後に改めて映画の注目ポイントを教えてください。

関水 まず、私たちはすごく頑張った!頑張ったから間違いなくいいものになっています(笑)。穏やかな気持ちになれるし、映像もきれいで癒される映画です。

高杉 家族の温かみって、当たり前になっていると気づけない部分がたくさんあります。僕自身、家族と一緒に過ごしている時間はかけがえのないものだということを10代の頃は気づけませんでした。この映画は、「家族っていいな」と思ってもらえるような作品になっているので、観終えた後に、ありがとうとか感謝の言葉が増えるような気持ちになってくれたらうれしいです。

Information

『いつか、いつも……いつまでも。』
絶賛公開中

監督:長崎俊一 脚本:矢沢由美 音楽:江藤直子
出演:高杉真宙 関水渚 / 水島かおり 小野ゆり子 DJ 松永(Creepy Nuts)
佐藤貢三 中島歩 江頭勇哉 / 芹川藍 石橋蓮司
主題歌:竹内まりや「幸せの探し方」(ワーナーミュージック・ジャパン)
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:バンダイナムコフィルムワークス
製作:バンダイナムコフィルムワークス ギャンビット
©2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会

海辺の小さな町で医師として働く俊英(高杉真宙)のもとに、ある日、彼の憧れていた女性と“ソックリ”な亜子(関水渚)が現れる。胸ときめくも束の間、彼女の“こじらせ女子”っぷりに俊英の理想像はあっけなく砕け散るが、図らずも亜子は俊英一家のもとで暮らすことに……。悪い予感が的中し、亜子に振り回される俊英。だが、諦めきれない夢と現実の間で傷ついている亜子の素顔を知るにつれて、淡々と生きていた彼の何かが変わっていく。亜子もまた、俊英や“じいさん” (石橋蓮司)や家政婦のきよさん(芹川藍)たちとの“家族の食卓”に安らぎを見出していった。やがて、二人の心に新たな感情が芽生え、何気ない日常がかけがえのないものになっていくが……。

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高杉真宙

俳優

福岡県出身。1996年7月4日生まれ。2009 年に舞台「エブリ リトル シング‘09」で俳優活動をスタートさせる。映画『カルテット!』(12)にて初主演。13年、「仮面ライダー鎧武/ガイ」に出演し注目される。映画『ぼんとリンちゃん』(14)でヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。『散歩する侵略者』(17)では毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞受賞。主な出演作に、『糸』(20)、ドラマ「前田建設ファンタジー営業部」(20)、『異動辞令は音楽隊!』(22)など。今秋スタートの NHK 連続テレビ小説「舞いあがれ!」、CX系ドラマ「PICU 小児集中治療室」に出演。

関水渚

俳優

神奈川県出身。1998年6月5日生まれ。2015 年、「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナリストに選ばれる。17年、「アクエリアス」の CM でデビュー。19 年、映画『町田くんの世界』のオーディションで 1000 人を超える中からヒロインに選ばれ、映画初主演を務め俳優デビュー。同作の演技により、数々の賞に輝く。その後も、『カイジ ファイナルゲーム』(20)、『コンフィデンスマン JP プリンセス編』(20)、『コンフィデンスマン JP 英雄編』(22)、『ウェディング・ハイ』(22)などの話題作に次々と出演。連続ドラマ初主演を務めた「八月は夜のバッティングセンターで。」、「元彼の遺言状」など、ドラマでも活躍。

Editor:Keita Shibuya,Photographer:Yu Tomono,Interviewer:Takahiro Iguchi