ダウ90000結成時の第1目標は全員がバイト生活から卒業することだった

--蓮見さんが書かれる脚本は、当て書きも多いですか?

蓮見 まだまだそういうところはありますね。2年前にダウ90000を結成した時の第一目標は、とりあえず全員がバイトを辞められるぐらいになろうということでした。まだみんな大学生だったし、「早めに結果が出ないとしんどくなって辞めていっちゃうだろう。一番早くに結果を出すには、みんなの演技がうまくなるのを待つよりも、今できるものを100%出すことだ、じゃあ当て書きで行こう」と思ったんです。7人みんな喋ってて面白い奴らなんで、その感じが舞台上で出せればなと。ただ最初は難しかったですね。当て書きしてるのに、「1個役乗っけて喋ってんな」みたいになってしまいがちで。舞台上で素の状態で喋ることに演技コース出身の子たちは慣れてなくて。でも今回のようにドラマでは役を乗っけなきゃいけないので、今までとの落差にはみんな困惑している感じはありました(笑)。

--当て書きとは言え、今回のドラマは今までのものとキャラも一味違います。

蓮見 極力本人から派生するキャラにしようと思って書きましたが、とはいえ5分ですから、キャラを乗せないことには限界があります。逆にみんな、今までより露骨にキャラがあることでやりやすそうでした。大学の映画学科の演技コースのメンバーだけあって、そういう演技は普通にできるんだなと思いましたね。ちょっと見くびってました(笑)。

--当初の段階より順調に上達しているんですね。

蓮見 当て書きとはいえ舞台に立ち続けることでうまくなるし、度胸も備わってきたので、これからは普通の演技もどんどんできるようになっていければと思います。まだまだ8人全員演技が上手いという訳ではないので、これからです。

--当初の目標通り、メンバーの皆さんはアルバイト生活を卒業できましたか?

蓮見 今回の公演(ダウ90000第四回演劇公演『いちおう捨てるけどとっておく』2022年10月5日~10月19日)が終わったら辞められるかなと思っていましたが、ちょっとテレビに出られたくらいでは難しいです。公演をするとなると稽古に1ヶ月、本番に2週間取られるから、収入がないと生活できなくなってしまいますからね。ただ、贅沢しなければそろそろ辞められるんじゃないかなと思っています。

--連ドラということで、メンバーの皆さんの喜びもひとしおではないでしょうか?

蓮見 自分自身思っていることでもあるし、メンバーにもしょっちゅう言い続けてるのは「何があっても調子に乗るな」ということ。僕はTwitterでファンに「ありがとうございます」って返信するのもちょっと嫌なんですよね。「ファンを大事にしたいのは分かるけど、先が見えてもいないうちからちやほやされて喜んでるのは、見ててイタいと思うよ」って言うようにしています。そのせいかドラマが決まっても全然みんな喜ばない。そこは喜べばいいのに!それはそれで可愛らしくねーなと(笑)。でも現場でカメラの多さとかにキャッキャしてたりするのを見てるのはうれしいですけどね。

--やはり去年に比べて反響の大きさを感じますか?

蓮見 去年も結構大きなライブに出たりしたので反響はあったんですが、やっぱりテレビの影響はすごいです。特にフジテレビのドラマは、トレンド入りさせてもらったので、感想もかなりもらいました。今ではアンチも少しずつ増えてきているのですが、仲良くさせていただいているかが屋の加賀さんが以前から「ファンが集まる段階のもう一つ上に行くとアンチが絶対来る。それを喜ぶメンタルで行ったほうがいい」って言ってくれていたおかげで、「ああ、こういう人たちも観てくれるようになったんだな」って傷つかずに済んでいます。若手の頃にすごく売れた加賀さんも、きっと同じ経験をしてるんですよね。「そういうアンチは1~2年もすれば、別のものに噛みついていくから」みたいなことも言ってくれました。