仮のコンビでスタートしてそのまま「M-1」に

――シシガシラさんが出演されている「漫才至上主義」はどういうお笑いライブなんですか?

浜中英昌(以下、浜中) シシガシラ、ダイヤモンド、黒帯、チェリー大作戦の4組が、東京のヨシモト∞ホールと、大阪のよしもと漫才劇場で交互に開催しているお笑いイベントです。福岡・名古屋遠征もあり、今後は名古屋でも開催されることが決定しました。

――シシガシラさんといえば独自の“ハゲ漫才”が特長ですが、ネタはどのように作っているのでしょうか?

浜中 喫茶店に入って二人で作っています。僕らはどちらも解散を経験していて、元のコンビの時もネタを書いていたほうなんです。だからアイデアは出しやすいですね。ハゲている脇田さんが見た世間の違和感と、ハゲていない僕から見た日常の世界を組み立てて一つの話にすることが多いです。トレンディエンジェルさん、ギャロップさん、海原はるか・かなた師匠、いわゆるレジェンドのハゲ芸人とされる方タチのネタと被らないようにしています。

――脇田さんは以前のコンビでも”ハゲネタ“をされていたんですか?

脇田浩幸(以下、脇田) まったくやっていないです。別にNGを出していたわけでもないけど、「俺はネタで勝負したいから」とちょっと尖っていたところもあったので、あんまりやりたくなかった(笑)。それに比べたら今は生きやすくなりました。

――脇田さんはスキンヘッドなので、レジェンドの方とあまり被らなそうですね。

脇田 そうですね。

浜中 そうですね?スキンヘッドもハゲですよ(笑)。

――ネタ作りでぶつかることはないですか?

脇田 ぶつかる時もありますけど、いい意味でのケンカです。何でもいいって言われるよりは全然楽しいですね。

――4年ぐらい前に脇田さんが誘う形で結成されたそうですが、なぜ浜中さんを誘われたんですか?

脇田 コンビを組みたい相手の条件をある程度決めていたんです。意地悪が似合う人、でもあまり嫌われなそうな人とか。もともと、一緒に遊んだりしていたので浜中のことはよく知っていたし、条件に合うなと思って声をかけました。

――誘われてすぐ結成したのですか?

浜中 断りました(笑)。その時はEXITみたいに、若い人と組んでポップなことをしたいと思っていたので「ちょっと考えさせてください」と。

――今とは真逆のベクトルですね(笑)。なぜ考えが変わったんですか?

浜中 とりあえず「(仮)でやらせてください」と言って、仮のスタイルで活動しました。いいネタもできて、「M-1」も近づいてきて、行けそうな雰囲気があったので正式にコンビとして組むことにしました。

――コンビを組むまでのお互いの印象はいかがでしたか?

脇田 浜中はNSCの1期後輩なんですが、僕の同期と仲良くしていて、そいつを誘うと一緒に来る後輩だったんです。コンビを組む前から一緒に旅行したり、飲みに行ったりしていました。浜中は旅館の浴衣を着ると、ヤクザ映画に出てくる賭場を仕切っている人みたいな粗暴な見た目になりますが、先輩を立てる聞き上手な人です。

浜中 もともと面白い人だなと思っていました。でも、何か考えこんでいる感が強かったですね。

脇田 当時の相方に嫌われて死ぬほど無視されていたんです。浜中にも「俺、どうしたらいいかな」と相談して「もう無理でしょ」と言われてました(笑)。