男女コンビで困るのは、着替えのタイミング!?

――コンビを結成されてからM-1は今年で6度目の挑戦になります。

岡下雅典(以下、岡下) 去年は満足できるネタが1本しかなかったけど、今年は2ついいネタができたので、それを見ていただきたいです。

吉田結衣(以下、吉田) 夢に出てくるくらい振り回されていますが、あまり意識せずにやれたらいいなと。ネタが1本増えたので、そういう面では去年よりも気持ちに余裕があります。

――お二人はNSC大阪の30期生で同期ですが、吉田さんから見て、当時の岡下さんの印象はいかがでしたか?

吉田 めちゃくちゃ明るくて「能天気な楽しそうな人やなあ」という印象でした。私は、クラスの端っこで絵を描いているような人だったので、絶対に相容れないタイプでした。

――当時はあまりお話しすることはなかったのでしょうか?

岡下 俺がルームシェアしているところにほかの芸人と遊びに来て、一緒にご飯を食べたりすることはありましたよ。わちゃわちゃしている中の1人という印象でした。

――THIS IS パンを結成する前は、違うコンビを組んで解散を経験されました。岡下さんは初めての男女コンビですよね。

岡下 男女コンビを組むなんて、ほんまに1ミリも考えていなかったので、自分自身めっちゃ驚きました。前のコンビを解散した時、芸歴的にも組めそうな人が見あたらなかったから「ピンでやっていかなあかんやろな」と思ってたので「その手があったか!」という感じでした。

――吉田さんとコンビを組まれてどうでしたか?

岡下 ボケとツッコミの役割が完全に決まっていたので、そこはスっといきましたね。ネタも作りやすいし漫才をする上での違和感はほぼなかったですが、一応女の子なので、楽屋で一緒になった時に着替えのタイミングに困るんです。それまで全く何も考えてませんでしたから。

吉田 今も考えられてないですよ(笑)。そういう脳がないんです。

――着替えの度に岡下さんに注意されるのですか?

吉田 もう、言うのは諦めました。

――ネタ作りは岡下さんが書いているのですか?

岡下 そうですね。書くというより口頭で伝えて、「この場面やったら、そこ要らんのちゃう?」とか言ってもらってテコ入れしながら作っていくんです。

――ネタ作りでぶつかることはなさそうですね。

岡下・吉田 そうですね。

――改めて「M-1」への意気込みをお願いします。

吉田 6度目の挑戦です。悔しい思いをしたくないし、いい思い出だけを残せるように、思いっきり実力をぶつけます。

岡下 去年はもっと行けたと思えたところがあるけど、今年はネタに確信もあるので、優勝できそうという気持ちで臨めています。今までで一番楽しみです。