トップバッターは前年のバズリズム LIVE最終日にトリとして登場したsmika

「バズリズム LIVE」は日本テレビ系列の番組「バズリズム02」が発信する音楽イベントとして2015年にスタート。番組にゆかりのある“今絶対見ておくべきアーティスト”が毎回参加することで話題となり、今回で8回目を迎える。

イベントの冒頭に登場したのは、番組「バズリズム02」の司会でもあるバカリズムと、日本テレビアナウンサーの市來玲奈。

バズリズムLIVE、2020年は人数規制+配信のハイブリッドで、2021年も人数を規制した中で開催された。この日の横浜アリーナは、久し振りの満席。最上段までお客さんで埋まった会場を見回しバカリズムは『大量の人間が!やっとフルですもんね』と感慨深げ。とはいえマスク着用に声出し禁止の規制はある。そこでコール&レスポンスならぬ、コール&念?。バカリズムがコールすると会場のお客さんは、心の中でレスポンス=念を送る。『今日はどこから来ました?』と問い、バカリズムが受け取った念は『全員小田原ですね』。お昼は何を食べましたか?には『横浜なので、全員崎陽軒でした!』とボケて客席を和ませる。『今日は最後まで盛り上がって行きましょう!』と開会を宣言し、いよいよ「バズリズム LIVE 2022」Day1が始まった。

sumika

『トップバッター、切り込み隊長のsumikaです!』と勢いよく現れたのは前年のバズリズム LIVE最終日にトリとして登場したsumikaの4人。オープニングはとびっきり楽しいパーティー・チューン「Shake&Shake」。前回のラストに演奏した曲だ。sumikaの中では2021年から2022年のバズリズム LIVEは、そのまま地続きで繋がっているのだ。sumikaのバズリズム LIVEは2018年、2019年、2021年に出演。今回で4度目。まさにバズリズム LIVEと共に育ってきたバンドだ。2曲目の「ふっかつのじゅもん」は’18年、’21年に演奏。美しいコーラスハーモニーを聴かせる「ファンファーレ」は’18年、「フィクション」は’21年、「Traveling」は’19年と冒頭からの5曲は全て、これまでのバズリズム LIVEで演奏してきた曲。sumikaのバズリズム愛がビシビシと伝わる選曲だ。2018年にバズリズムのスタッフと出会い、それまでTVの音楽番組をあまり信用してなかったsumikaの考えが変わったという。番組とライブ・スタッフの気概に応えたいと話す。『今日みなさんが感じた幸せを、会場を出たあと、是非伝えてください!今日、ここへ来るという選択をしてくれて、本当にありがとうございます!』とオーディエンスに伝え、後半は9月にリリースした新アルバム「For.」から2曲を演奏し35分のステージを終えた。メンバー4人全員が神奈川出身のsumika。来年5月には横浜スタジアムでライブを開催する。

WurtS

2組目は2022年1月に「バズリズム02」の「今年コレがバズるぞ!BEST10」で第1位に輝いたWurtS。「研究者×音楽家」という肩書きで2021年に本格的に活動を始め、作詞・作曲・アレンジ、アートワーク、映像制作に至るまですべてセルフ・プロデュースで手掛ける覆面マルチアーティストだ。

ギター、ベース&ドラムの3ピース・バンドとDJのウサギさんと共にステージに現れたWurtSは、キャップを深く被りその表情は窺えない。「Talking Box (Dirty Pop Remix)」、「ふたり計画」、「僕の個人主義」とこれまでリリースした曲を、自身には照明のスポットを当てず、ダークなライティングの中に浮かび上がりながら淡々と歌っていく。会場が盛り上がらないかというと、全くそうではない。むしろ演奏が進むに連れ、会場に静かな熱気をもたらしていくのだ。WurtSの曲は短い。もっと聴きたい!と思う寸前に終わる。この長さが絶妙だ。そんな短い曲を間髪入れずに叩き込んでいくのが実に心地よい。ラップトップとターンテーブルから出る機械的な音と、3ピース・バンドから弾き出される肉感的な音。デジタルとフィジカルが違和感なく同衾させているのだ。ラストはWurtSの出世作となった「分かってないよ」。気がつけば会場を総立ちにさせ熱狂の渦に包み込んでいた。「オルタナティブとリバイバル」ならではの音をステージでガッツリ表現されたパフォーマンスを見せつけた。