舞台から“はける”時間がもったいないのでそのまま出続けることにした

――「百式」は2003年から始まって今年で20周年を迎えます。どんな思いでいらっしゃいますか?

川谷修士(以下、川谷) 最初はお客さんからのアンケートに「100分観るのしんどかったです」という声が一つでもあったら辞めようと思ったんです。でも、終わってみたら「あっという間でした」という声がほとんどで。それが2年、3年、4年と続いて今年で20年目。感慨深いものがありますね。

小堀裕之(以下、小堀) 普段の漫才もそうですが、20年も続けてくると百式にもいろんな型が作れるようになりました。まだまだ不完全ではありますが、これだけ長く続けて来れたことは素直にうれしいです。

――なぜ、100分間のノンストップ漫才をやろうと思ったのですか?

川谷 漫才の単独ライブはだいたい90分くらいなんですが、1回の出番ごとに舞台に出て、はけていたら時間がもったいないし、最初から出っぱなしでやればネタに思い切り時間を使えるんじゃないかと思ったからです。90分、95分だと語呂が悪いから、100分ノンストップですることにしました。

――どなたの発案だったのでしょうか?

川谷 僕らと当時のマネージャーや作家さん達と会議してできました。

――100分間ノンストップで舞台に立つために、工夫されたことはありますか?

川谷 最初は「寄席でおろせるネタを10分×10本ぐらいのイメージで作ろう」と考えていましたが、それだと単調になってしまうことがわかり。前半は言葉遊びでチマチマやって、ところどころで動きや遊びの部分を入れたりしながら最後にドーンと突き抜けるネタをするとか、100分の間に緩急を作るように変えていきました。2分で終わるネタもありますし、30分のネタもあります。ボケとツッコミが変わるネタをしたこともあるし、コントを作る考え方に近いかもしれません。

小堀 100分間、お客さんに飽きずに観ていただけるためのネタ作りがキモになりますね。

――試行錯誤をしつつ、ある程度の型が出来たのはいつごろですか?

小堀 始めてから5、6年経った2008年頃だと思います。

――「百式2022」ではどのようなライブを展開される予定ですか?

川谷 今年は漫才イベントを多めにやってきたので、その時のネタをブラッシュアップして散りばめつつ、新しいネタを加えて固めていくイメージです。

――今は本番に向けての準備中ですね。

川谷 はい。ギリギリまで粘ります。

――「百式2022」の開催を待ちわびているファンの皆さんへメッセージをお願いします。

川谷 常連のお客さんには20周年目の特別な百式を観ていただきたいですし、初めて観に来られる方には「こういう漫才もあるんだ」と楽しんでいただければ。久しぶりにライブのグッズを作ったのでそっちも期待してください!

小堀 コロナ禍で漫才ができなくなり、「何かをしないと」と悩み焦った時期もありましたが、「自分達の原点である漫才をちゃんとやっていこう」と考えるきっかけにもなりました。「百式2022」でまだまだ進化し続ける僕らを見てもらいたい。久しぶりの大阪開催では、「おっちゃん、まだまだ成長しているな」と言ってもらえたら最高ですね。