何かを本気で極めようとしたことは、その後も活きてくる

――キャリアについてもお伺いしたいのですが、眞栄田さんは学生時代、音楽に打ち込んでいたそうですね。

眞栄田 中学2年生の頃からサックスでプロになりたいと心に決めていたので、他のことはわき目も振らずに、音楽の勉強ばかりしていました。なので目指していた音楽大学の受験に失敗した時は、「この先、何をしたらいいのか……」と落ち込んで、初めて大きな挫折を経験しました。

――どうやって立ち直ったのですか?

眞栄田 まさに羽住監督の映画『OVER DRIVE』を観に行って、芝居に興味を持ったことと、縁があって『小さな恋のうた』という映画のお話をいただいたことです。『小さな恋のうた』はバンドの話で、バンド練習から始まったので、デビュー作とは思えないほどやりやすくて。音楽に救われました。

――デビュー作からお芝居は自分に向いているなという実感はありましたか?

眞栄田 映画に参加させていただくからには、新人として、できる限りのことはしようと思って臨みましたが、この仕事が自分に合うと思ったことは今もあまりないかもしれないです。もちろん、やりがいはありますし、ずっとがむしゃらにやってきたつもりです。ただ監督や共演者とディスカッションしながら作っていって、頭から最後まで「自分はこうやりたい!」という意思を持って臨んだのは、『カラダ探し』が初めてかもしれないです。

――これまで共演した方で影響を受けた方はいますか?

眞栄田 ドラマ「プロミス・シンデレラ」(21/TBS)で共演させたいただいた二階堂ふみさんです。自分のビジョンがはっきりされている方で、仕事に対する姿勢が素晴らしかったですし、二階堂さんみたいな俳優になりたいと強く思いました。

――ここ1、2年が眞栄田さんにとってターニングポイントになっているんですね。

眞栄田 本当にそうだと思います。現場のたびに燃えている自分がいます。

――最後に進路選択を控えているティーンにメッセージをお願いします。

眞栄田 好きなことをやってほしいですね。その道がダメだったとしても何かを本気で極めようとしたことは、その後も活きてくるし、上達するプロセスや姿勢はどの仕事も変わらない。今は自分の趣味が仕事にも活きる時代だと思うので、流れや人との縁を大事しながら、自分に制限をかけずに頑張ってほしいです。

Information

『カラダ探し』
絶賛公開中!

キャスト:
橋本環奈 眞栄田郷敦
山本舞香 神尾楓珠 醍醐虎汰朗 横田真悠
栁俊太郎 西田尚美 柄本佑

原作:ウェルザード『カラダ探し』(エブリスタ)
監督:羽住英一郎 脚本:土城温美 音楽:菅野祐悟
主題歌:Ado「行方知れず」 作詞 作編曲:椎名林檎(ユニバーサルミュージック)

映画あらすじ:
女子高生・明日香(橋本環奈)の生活は、ある日学校にいるはずのない幼い少女から「私のカラダ、探して」と不気味な言葉を言われた日から一変してしまう。その日深夜0時を迎えた瞬間、気づくと明日香は、クラスメイト5人と共に深夜の学校に。クラスメイトは明日香の幼なじみでクラスの人気者・伊勢高広(眞栄田郷敦)、サバサバした性格だが友達想いのヤンキー系女子・柊留美子(山本舞香)、中学時代のとある事件をきっかけに引きこもりとなってしまった清宮篤史(神尾楓珠)、オタク気質で変わった性格がゆえにクラスの一部生徒からいじめの対象になっている浦西翔太(醍醐虎汰朗)、クラスの人気者であり学級委員長も務める優等生・鳴戸理恵(横田真悠)。その後突如全身が血で染まった少女”赤い人”が現れ、全員を次々に殺していく ……。そしてその日から、6人は同じ日を繰り返すこととなるのだった――。

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眞栄田郷敦

俳優

カリフォルニア州ロサンゼルス出身。2000年1月9日生まれ。主な映画出演作に『小さな恋のうた』(19)、『午前0時、キスしに来てよ』(19)、『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』(21)、『東京リベンジャーズ』(21)。主なドラマ出演作に「ノーサイド・ゲーム」(19/TBS)、「レンアイ漫画家」(21年/CX)、「プロミス・シンデレラ」(21/TBS)、「キン肉マン THE LOST LEGEND」(21/WOWOW)、「カナカナ(22年/NHK)、「エルピス-希望、あるいは災い-」(22/CX)他主演多数。

Editor:Keita Shibuya,Photographer:Yuta Kono,Interviewer:Takahiro Iguchi, Stylist:Masaya, Hair&Make:MISU