高校時代に戻れるなら学校内恋愛がしてみたい

――完成した作品をご覧になられて、現場で感じていた雰囲気とは違いましたか?

藤原 現場では長回しで撮ることが多かったのに、実際の作品ではバッと短くカットしてシーンを展開していたので驚きましたし、新鮮でした。普通の映画だったらできるだけ間を繋げようとするところを、あえてそうしないのは、監督の意図があるんだろうなと。そういうことを考えながら観ていました。

――人生を振り返り、過去の自分と対話するというストーリーに共感しました。藤原さんは、過去に戻りたいと思ったことはありますか?

藤原 そうですね……。「戻りたい」とは言いたくない、「今が人生のピーク」と一生言い続けて生きていきたい気持ちではいるけど、やっぱり、何も考えずに、ひたすらゲームや友達と遊んでいただけの頃に戻りたいと思うこともあります。高校時代もコロナ禍でずっとマスクを着けていたので、マスクをしないで済む学生生活をしてみたかったとか、学校内でキュンキュンする恋愛をしてみたかったとか、そういう想いもあります。

――キュンキュンする経験はされなかった?

藤原 残念ながら、なかったです(笑)。いつも男友達とつるんでいました。

――本作にはいろんな女性が登場されます。藤原さんが気になった方はいましたか?

藤原 難しいな……。みんなクセが強めなんですよ(笑)。佐津川(愛美)さんの時代のくるみは、いろんなことを経験されていて魅力的でしたね。まあ全員、個性が強烈で面白かったです。

――文也は女性に対してはわりと受け身でした。改めて文也はどんなキャラクターだと思いますか?

藤原 ひと言でいうとバカピュア(笑)。ピュア過ぎて、すべてのことを表面的に理解して、自分が抱いた夢をピュア100%の気持ちで追いかけている人。女性に対してもピュアでやさしいところがあるけど、不器用だから、その部分に気づいてもらえなくてうまくいかなかったりする。ピュアな部分は30年後も変わっていないから、自分自身の背中を押すために30年後の文也が登場するんだと思います。文也の核にあるのはピュアさなんです。

――文也が、母親にストレートに想いを伝えられない気持ちは理解できますか?

藤原 僕は思ったことは伝えるタイプだし、反抗したことがないので理解できないですね。

――反抗期がなかったのですね。

藤原 これから来るかもしれません(笑)。僕の周りは親に反抗している人はいないんじゃないかな。環境もあるのかもしれませんけど。家族とは仲がいいですね。