高校時代はお笑いじゃないことに夢中になっていた

――「よしもとパラスポーツ部」として、今後はどういう活動をしていきたいですか?

イダリアン これは前から言っているのですが、「よしもとパラスポーツ部」主催のパラスポーツ大会を開催したい。ボッチャの大会は今すごく人気があって、競技人口が増えてきています。11月19日、20日に開催される「ボッチャ東京カップ2023 予選会」も、抽選で僕らも何とか入ることができました。だから、僕らがやっても人が集まると思うんですよね。

――ボッチャの大会はそんなに人気があるんですね。

イダリアン ボッチャのいいところは、仲良くプレーできるところ。「できない」ことを前提にしている競技なので、プレーで失敗しても責められたり、いがみ合うことがないんです。その場で初めて会った人同士がチームになっても、「次どうしようか」と話し合いながら、すぐに仲良くなれます。だから、“街コン”じゃないけど“ボッチャコン”もありだと思います。

玉城 “ボッチャコン”面白いですね!僕は、メディアの露出も含めて、手広く普及活動をしていきたいです。今はまだマイナーだけど、10年後には当たり前のようにみんながパラスポーツする時代が来るんじゃないかな。最近、パラスポーツとボクシングが融合した“車いすボクシング”も立ち上がっていて、個人的にはボクシングが好きなので、そこもパラスポーツ部で絡みていきたいなと思ってます。

――お二人は高校時代、どんなことに打ち込んでいましたか?

玉城 高校時代は親元を離れ、寮で生活し、朝から晩まで部活のボクシングにどっぷりでした。体育に特化した学校のボクシング部に入っていたので、授業は4時間しかないけど、あとは全て部活の時間みたいな。彼女は一応いましたが、それ以外は全部捨てて、ボクシング漬けの日々でした。

イダリアン 僕は対照的に部活をせずに、帰宅後はテレビを見ながらダラダラ。高校は男子校だったのですが、モテたい意識も芽生えてファッションが好きになり、毎週末、原宿に行ってウィンドウショッピングをしていました。洋服が好きだったので、スタイリストの専門学校に行こうと思っていました。

――ボクシング、スタイリストと、お笑い芸人とはまったく違うベクトルの高校時代を過ごしていたのですね。そんなお二人はなぜNSCに入ろうと思ったのでしょうか?

イダリアン 先生と親のすすめもあって専門学校ではなく、大学に進学しました。全国から人が集まってくるので、大学にもおしゃれな人も多くて、自分のレベルじゃスタイリストは無理だなと諦めました。洋服以外に好きだったのが、お笑いだったんです。特に「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)で今田(耕司)さんと東野(幸治)さんに憧れを抱いていたので、一回やってみようかなとNSCに入りました。

玉城 僕は高校生の時に、ボクシングで沖縄1位、九州1位になり、ある程度やりきった感があったし、最後は全国チャンピオンと試合して負けたので、満足した部分があって、次は違うことをしようと思ったんです。当時の僕には3つの夢があって、一つはおじさんのような福祉関連の先生になること、二つ目はプロボクサーになること、三つ目はお笑い芸人。大学では福祉を学んだけど合わないと思って途中で辞めました。プロボクサーも諦めて、最後に残ったのがお笑い芸人だったんです。それでNSCに入りました。

――プロボクサーを諦めたのは、高校時代に燃え尽くしたからですか?

玉城 それもありますが、高校生の時に全国優勝するレベルで強かった先輩が高校卒業後にプロになって、すぐに活躍できない姿を見ていたので、「俺が行っても通用しないな」と思ったんです。でも、最近になってその先輩が日本ランキング1位になり、高校時代に僕に負けてたやつが去年までアジアのチャンピオンになっていたりして。あの時の僕は、1年2年の先のことしか見えてなかったんだと、正直ちょっと後悔しています。