パラスポーツの知識は多分誰にも負けない!
――NSCはお笑い芸人になりたくて、ギラギラしたような人が集まっていたと思います。入ってみた時はどんな印象を持ちましたか?
イダリアン そうですね。僕は、元々人前に出るタイプではないので、NSCでそんな人に囲まれて、「自分にできるかな」という不安や戸惑いを持ちました。同時に、自分もちゃんと人前に出て、芸人として振舞えるようにならくちゃという意識が強くなりましたね。
――イダリアンさんはピン芸人として活動されています。なぜピンでやろうと思ったのですか?
イダリアン もともと漫才がやりたくてNSCに入ったんです。漫才でのコンビ活動は最初の相方と4年、次の相方と2年、計6年間経験して、やり尽くしたというか。思うように結果が残せなかったのでピン芸人になりました。ピンは一人なので動きやすいですが、コンビとは違う難しさがあります。
――玉城さんは、同じく沖縄県出身の安座間安享さんと「ミッドランド」というコンビを結成しています。
玉城 相方も同じ沖縄県出身で、もともと知り合い同士なんです。NSCには僕が先に入って、相方が2年後に入りました。相方は地元でもいじられキャラで、こいつと組んだら面白そうだなと思ったし、何より同郷で同じ年。共通の知り合いも多いし、同じ給食センターの給食を食べ、同じ水道水を飲んだ人間として、肌が合うんじゃないかと。だから、コンビを組んだのは自然な流れですね。
――最後に、芸人として今後の目標を教えてください。
イダリアン パラスポーツ好きが高じて、最近、「介護職員初任者研修」の資格を取り、障がいがある人の訪問介護をするようになりました。パラスポーツの知識は多分誰にも負けない自信があるので、パラスポーツ関係の資格は総取りしたい!
――パラスポーツの話題になると勢いが違いますね (笑)。
玉城 イダリアンさんに『週刊少年ジャンプ』の主人公みたいな、やさしさとカッコよさを感じました(笑)。僕は、ボクシング大好き芸人として、ボクシング部にも所属しているので、千原ジュニアさんや上田晋也さん、ロバートの山本(博)さんなど、先輩芸人の方々がやっているボクシングの仕事を総取りしたい!(笑) ボクサーとのつながりもあるし、自分自身がずっとやってきたことなので、それができるキャリアは持っているんですよ。問題は知名度ですね。そこさえクリアできれば……と、吉本にはずっと言っているんですけど(笑)。
――平和なスポーツの話が最後はお二人のギラギラした思いで終わりそうです(笑)。
玉城 スポーツなので勝ちを意識しています(笑)。


Editor:Keita Shibuya,Photographer:Yasukazu Nishimura,Interviewer:Mamoru Onoda