海辺のシーンは吹雪で前が見えなくてレシーバーで連絡し合った

――今回共演されてみて、お互いの印象はいかがですか?

八木 大聖くんは、一緒に苦楽を乗り越えた同志みたいな感じです。冬の北海道の過酷な撮影を過ごしたり、監督に二人で怒られたりしたりして……。

木戸 (笑)。

八木 この間、たまたまテレビで大聖くんを見かけた時も、身内の気持ちになっちゃいました(笑)。

木戸 コロナの影響で撮影が長引いたこともあって、知り合ってからの時間がすごく長かったんです。それこそ晴道と也英みたいでした。莉可子ちゃんは、也英そのまんまのイメージです。僕が役について悩んだ時も相談に乗ってくれて「大聖くんは晴道に見えるよ」と、ひかりさんと健さんと同じようなこと言ってくださったりして、たくさん支えていただきました。

――現場の雰囲気はどうでしたか?

木戸 とにかく温かったですね。寒竹監督を筆頭に和気あいあいとした雰囲気で、演じる側としてはすごくありがたかったです。

八木 寒竹監督がスタッフさんをあだ名で紹介してくださったんです。現場でも、みんなあだ名で呼び合ったりしていたので、私もそのあだ名に“さん”をつけて呼ばせていただきました(笑)。撮影現場での経験が少ないので、初めはすごく緊張していましたが「どうしよう」と気弱になった時に周りを見ると、優しいスタッフさんたちの笑顔があって「大丈夫、頑張れる!」と思えました。現場全体で励ましていただきました。

――真冬の海のシーンもあり撮影は大変だったと思います。撮影以前に冬の北海道に行かれたことはありましたか?

八木 私は一回だけ、ポカリスエットの撮影で行きました。今回の撮影は、その時とは比べものにならないくらい過酷でした(笑)。

木戸 撮影時は、例年にない大雪というタイミングだったんです。海岸のシーンはその前日くらいに撮影したので、吹雪で目の前が見えないような状況でした。僕らがスタンバイするところから撮影チームのスタッフさんたちが見えないので、小道具のバッグにトランシーバーを入れて連絡を取り合いました。遭難したみたいでしたね(笑)。

八木 膝まで雪で脚が埋まったよね。

木戸 也英の衣装が寒そうで……。

八木 寒かったです。いつもスカートをはいていたので、タイツを2枚ばきにしたんですけどやっぱり寒かった。

――お二人とも雪道を歩くのが上手でしたね。

八木 そうですか⁉でも、滑って尻餅をついたこともありました(笑)。

――北海道の撮影で印象的だったことはありますか?

木戸 天狗山のロープウェイに乗って山頂から雲海を見ることができたことですね。幻想的で素晴らしかったです。なかなか見れないと聞いていたのでとてもラッキーでした。

八木 すごくキレイでした。

――雪の中での二人の恋愛シーンもすごく感動的でした。

八木 あのシーンは3時くらいから準備していて、夕方から朝方くらいまで撮影したんです。

木戸 也英が車から飛び出した後、僕が外で待っているシーンで、寒いからと上着を1枚もらいました。

八木 大聖くんは外でずっと待ってなくちゃいけないのですごく寒そうでした。

木戸 「晴道はこうやって長い間、也英の事を待っていたんだろうな」と、役になりきろうとあえて自分から外にいたんです。

八木 本当に寒そうでした。私は温まりに行きましたけど(笑)。

木戸 スタッフさんに「心配だから、早く温まって!」と言われてしまいました(笑)。