ドラマを通じてPICUを知ってほしい

--役作りでこだわった部分はありますか?

菅野 インの前、衣装合わせの段階で監督とプロデューサーの方から、「男女関係なくフラットに仲良くなれる中性的な感じのタイプの像にしてほしい」と伺いました。撮影に入ってからも、監督から「幼馴染みだけのシーンはドキュメンタリーっぽく、生っぽい感じで、あまりセリフを立てて喋ったりせずにしてほしい」と伺っていたので、病院でのシーンと、武四郎のおうちでお母さんとご飯を食べてるようなシーンでは、お芝居を少し変えて取り組んでいます。

--髪型は今回のドラマのためにショートにしたんですか?

菅野 はい。「ショートにできますか?」と聞かれて、「やってみます」と。もともと、それほど長くはなかったですけど、完全なショートにしたことがなかったんです。髪を切ったことで、自分の中でキャラクターのイメージも湧いたので、すごく助けになりました。

--武四郎を演じる吉沢亮さんの印象はいかがですか?

菅野 何回か作品でご一緒したことはあったんですけど、ここまでお芝居でがっつり一緒になるシーンはなかったので、ほぼ初めましてみたいな気持ちでした。寡黙なイメージがあったんですけど、慣れてきたら意外とお話しすることが分かって。1話のカヌーのシーンで武四郎を水の中に落とすシーンがあるのですが、その時に吉沢さんが「すごく楽しい!」ってめっちゃ笑って、はしゃいでいらっしゃって(笑)。こんな少年みたいな面もあるんだなと安心しました。

--ドラマからも4人の仲のよい雰囲気が伝わってきます。

菅野 お仕事以外の場では、幼馴染みということで、子ども時代に戻るというか、子どもっぽい部分が出てくるのかなと思ってます。4人のシーンは毎回楽しいですし、普段の自分に近いかなと思います。

--河本舞と菅野さんご自身に共通する部分はありますか?

菅野 私の中で、舞は切り替えが早いんじゃないかなと思っていて。それがサバサバしてるように見えるし、立ち直りも早い。そんな切り替えの速さは似ているなと思います。私もあんまり引きづらないタイプで、何かあっても「終わったら終わり!」というスイッチがあるほうなので、共感したし、演じやすいです。

--菅野さんご自身は、どのようにスイッチを切り替えますか?

菅野 食べることが好きなので食べたり、お酒も好きなのでお酒も飲みます。あとは友達と電話で話したり。誰かに言うことで客観的な意見が返ってくるので、それで消化されるというか、スッキリするところがあって、友達に頼るほうですね。

--改めて「PICU 小児集中治療室」の注目ポイントをお聞かせください。

菅野 台本を読ませていただいた時も思ったんですけど、作品の中のお医者さんって患者側からするとプロフェッショナルで、神様みたいに何でも解決してくれそうなイメージがあると思います。でも、こんなに葛藤があったり、悩んだり、いろんな判断を迫られているんだと。お母さんのお医者様もいらっしゃるなど、いろんな立場があって。そういう医師側の葛藤みたいなものが描かれている作品は貴重だと思うので、そこを見ていただきたいです。PICUを見学に行かせていただいた時に、案内してくださった方が、「このドラマを通じてPICUを広く知ってほしいんです」とおっしゃっていました。そういうきっかけになれたら光栄です。

--PICUはどれくらい認知されているのでしょうか?

菅野 この作品に参加するまでは私自身も勉強不足で知らなかったのですが、都内でも、お母さんたちはNICU(新生児集中治療管理室)は知っているみたいなんですけど、小児専門のPICUが別にあるということはそれほど知られていないようです。ドラマを通じて知っていただけたらうれしいです。