高校時代に初めて進路として自分の職業を捉えた

--菅野さんは2歳から芸能界でお仕事されていますが、ずっとこの世界でやっていこうという気持ちは早い段階で固まっていましたか?

菅野 子役時代は職業というよりは現場に行くのが楽しいという気持ちでやっていて、あまり仕事として捉えていませんでした。中学・高校生時代は一般の私立中高一貫校に通っていました。当然周りは普通に受験して大学や就職をどうしようって考えている子たちばかりだったので、その時に初めて進路として自分の職業を捉えたというか、一回立ち止まって考えました。大学受験をしていますが、その時もお仕事をする上で大学生活を経験したほうがいいだろうなという思いが強くて、その時点で覚悟は決まっていました。

--小さい頃からお仕事をされていて、学校生活は満喫できましたか?

菅野 事務所の方のご協力もあって、テストの時はちゃんと時間を確保していただきましたし、文化祭や体育祭にも参加できました。お仕事で学校行事の準備に参加できない時は友人に助けてもらいましたし、先生にも恵まれていたので、ありがたい環境だったなと思います。

--高校時代に印象的だった行事は?

菅野 高校2年生の体育祭で応援団をしたことです。私が通っていた高校は男女一緒に応援団をやるんです。演舞みたいなものがあって、踊ったりして。その練習で毎日放課後に残るのが本当にきつくて……。それまで部活に入っていなかったので、「みんなで訓練する」みたいなことに慣れていなかったんです。楽しそうだなと思ってノリで応援団に入っちゃったんですけど、下の学年にも教えに行ったりもしなきゃいけなかったりして、こんなに過酷なんだと。でもその分、達成感もありました。一緒に応援団をやった子たちと仲良くなって、打ち上げではみんなでご飯を食べに行くこともできて、青春っぽかったなと今は思います。

--どうして法政大学に進学したのでしょうか?

菅野 国際交流に興味があったので、そういうプログラムがある大学を調べました。その時にはまだ「こういう科目を勉強したい」といった確固たるものは決まってなかったので、わりとリベラルアーツ的に色々取れるところがいいなと思って探して。オープンキャンパスにも行って、自由な校風を感じたので法政大学に決めました。

--オープンキャンパスにも積極的に参加されていたんですね。

菅野 高校1年生の頃から、いろんな大学に行ってました。

--大学に行ったことで、今に活きていることは何でしょうか?

菅野 大学4年生の時に、韓国留学したことが大きかったなと思っています。丸々1年、向こうで受けた授業が日本の大学の単位になるというEXCHANGEタイプだったんですが、向こうの大学に行った時に、みんながものすごく勉強していることへのカルチャーショックがすごくて。もちろん日本でもストイックに勉強されている人もいるんですけど、その比じゃない。テスト前に徹夜で図書館にこもって勉強する人も珍しくないんです。でも遊ぶ時は尋常じゃないくらい遊ぶ。そのエネルギー量、バイタリティーがすごいなと。私自身、人生で一番勉強し、一番遊んだ期間でした。お仕事を1年間離れたのも初めてでしたし、それも人生の経験としてプラスになりました。日本の大学でも、ゼミの先生は今も連絡をくれますし、すごくお世話になった先生方もいます。大学生活での人との出会いも大きいです。

--最後に進路選択を控えるティーンにメッセージをお願いします。

菅野 進路に迷った時に、いろんな方にアドバイスをもらったり、自分で調べたりすると、いろんな情報が出てくると思うんです。大切なのは、どんな道を選んだとしても、その後、どうやって自分でより良いものにしていけるかというところだと思います。だから自分の気持ちに一番正直な道を選んでほしいですね。10代の時の失敗は大人の人がいくらでも助けてくれると思います。あまり先回りして回避したりしようとせずに、興味があるものに進んでほしいです。

Information

「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ)
毎週月曜よる9時~9時54分

CAST
志子田武四郎:吉沢亮
植野元:安田顕
綿貫りさ:木村 文乃
矢野悠太:高杉真宙
羽生仁子:高梨臨
河本舞:菅野莉央
涌井桃子:生田絵梨花
東上宗介:中尾明慶
鮫島立希:菊地凛子
鈴木修:松尾諭
浮田彰:正名僕蔵
渡辺純:野間口徹
今成良平:甲本雅裕
山田透:イッセー尾形
志子田南:大竹しのぶ

北海道で生まれ育った27歳の小児科医・志子田武四郎(吉沢亮)は、ある日、勤務先の病院に新設されたPICUに異動することになり、そこでPICU医の植野元(安田顕)と出会う。植野は日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニアで、「日本一広大な自然を相手に、医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICUを作る」という“最後の大仕事”を成し遂げるため、東京からやってきた。医療用ジェット機で雄々しい山を越えて1秒でも早く搬送すること。そして、どんな状況のどんな子どもであっても全員を受け入れられるPICUを作ること。そんな確固たる覚悟を持ってやってきた植野との出会いが、武四郎の小児科医人生を大きく変えていくことになる。子どもたちの生死を分ける過酷な職場・PICUで、不器用で純朴、泣き虫で未熟な“どさんこドクター”が子どもたちの命と実直に向き合っていく。

公式サイト

Instagram

TikTok

Twitter

菅野莉央

俳優

1993年9月25日生まれ。埼玉県出身。2歳から子役として活動。2002年、中田秀夫監督『仄暗い水の底から』に出演。主な映画出演作に『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『悪の教典』(12)、『人数の町』(20)、『地獄の花園』(21)、『わたし達はおとな』(22)など。主なドラマ出演作に「アンナチュラル」、「下町ロケット」(共にTBS)、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)、「SUPER RICH」(フジテレビ)など。

Editor:Keita Shibuya,Photographer:Yu Tomono,Interviewer:Takahiro Iguchi