なぜそれが好きなのかをじっくり考える
――ねこぜもんさんは子供の頃から絵を描くことが好きだったのでしょうか?
ねこぜもん 物心ついた時から絵を描いていました。動物や昆虫、アニメや戦隊ヒーローなど動きのあるものが好きで、真似して描いていたと思います。ただ、小さい頃から「絵を仕事にしよう」と思っていたわけではなくて、好きで描き続けている中で、SNSに作品を投稿するようになり、声をかけてもらったり、色々なきっかけでお仕事につながっていった感じです。
――SNSに作品を投稿するようになったきっかけはありますか?
ねこぜもん 『SOUL SACRIFICE』(ソウル・サクリファイス)というゲームが好きで、ファンアートを描いていて、それをアップする専用のアカウントを作りました。その時は同じゲーム好きの中で、絵を褒めていただいたり、交流をしていたのですが、徐々にオリジナル作品の投稿が増えていきました。
――ねこぜもんさんらしい作風というのは最初からかたまっていたのでしょうか?
ねこぜもん ある時期から「こう描きたい」という気持ちが強くあったので、作風が大きく変わったことはないようが気がします。もちろんたくさん悩みますし迷うこともありますが、そういう時には、昔好きだった映画とかアニメとか他の方の作品を観て、「なぜこれが好きなんだろう」と考えるようにしています。「こういう部分が好きだから、じゃあ自分の絵にも取り入れてみよう」と改めて気づけることが多いです。自分の作品でも「構図がカッコいい」と言っていただくことがあるのですが、実写の映画などで「カッコいいな」と思った作品から勉強させていただくことも多いです!
――影響を受けた作品、最近お気に入りの作品はありますか?
ねこぜもん 漫画でいうと『NARUTO』が大好きで影響を受けています。後は「デジモン」(デジタルモンスター)の、デフォルメされたキャラクターとリアルな表現の融合がすごく好きです!フィクションでありながら「本当にこういう世界があるのかも」と思わせてくれる作品が好きなのかもしれません。最近キアヌ・リーブスの『コンスタンティン』(2005)という映画を見返したのですが、こちらも構図がすごくカッコ良くて刺激をもらいました!