ペット探偵は家族とペットを繋いでくれる大事な仕事

――「ペット探偵」という職業はご存じでしたか?

和田正人(以下、和田) この映画で初めて知りました。「そんな仕事があるんだ!」と驚いたけど、人間の場合は居なくなったら警察が探すし、ペットも家族の一員だからペット専用の探偵があってもおかしくないですよね。撮影前にペット探偵の方に現場に来ていただいて、使う道具や逃げたペットの探し方などを説明してもらったのですが、近代的な道具を使うのかと思いきや、捜索地域をひたすら探して、手作りの機械で軒下をモニターで見て回るという、非常に地道で泥臭い仕事でした。ペット探偵は全国に数人しかいなくて、依頼を受けて全国各地を飛び回っているそうです。

――以前、迷子の猫を探すドキュメンタリー番組を観たことがありますが、そこでも軒下で光る猫の目を頼りに探されていました。

和田 21世紀らしくないですよね(笑)。ペットには迷子になってほしくないけど、それは難しい話だし。それこそ今は、犬・猫へのマイクロチップの装着が義務化されたから、前よりはスムーズになったのかもしれないけれど、ペット探偵という仕事がもっとフィーチャーされたら、もう少し効率のよい探し方が生まれるのかもしれない。「もっと便利なものが開発されるといいのに」という思いながら演じていました。

――今回、この映画がきっかけでフィーチャーされるかもしれませんね。

和田 映画を通じて、身近な職業だと認識してもらえるとうれしいです。

――和田さんは、牧島 輝さん演じる猫塚照のバディ探偵、猿渡浩介役を演じていらっしゃいます。猿渡は自由気ままなキャラクターですが、共感できる部分はありましたか?

和田 僕は猿渡のように自由を求めるタイプじゃないと思っていたけど……、でも理解できなくもないかな(笑)。あまり窮屈なのは嫌ですね。たとえば趣味のゴルフに行く時に、家族に気持ちよく「行ってらっしゃい」と言われるのと「またゴルフ行くの?」って言われるのでは全然違うじゃないですか。僕は後者のケースは絶対に無理だし、妻と結婚したいと思ったのも、彼女がわりと自由にさせてくれる人だった事も大きい。意識はしていないけど、潜在的には自由を求めているのかもしれませんね。

――和田さんは普段からしっかりされているから、奥様も安心なんだと思います。

和田 子どもができて、父親になってから「しっかりしなくちゃ」という意識が芽生え始めました。それまでは、独身時代の感覚がなかなか抜けなかったです。

――ご自宅ではペットの犬を飼われているそうですね。

和田 そうです。ポメラニアンを飼っています。

――お子さんとも仲良しなんですか。

和田 上の子が3歳になって、ようやくペットという存在に気づき始めたみたいです。お散歩の時もリードを握りたがるし、犬がシート以外のところでおしっこやウンチをすると「パパおしっこ!おしっこ!」と必ず教えてくれます(笑)。

――しっかりされてますね!

和田 ようやく身近な生き物を認識するようになってきました。

――動物と暮らすことは学ぶことも多いと思います。

和田 そうなんですよ。家では犬が身近にいて、保育園で植物や昆虫を育てていて、お世話をすることの大切さや大変さを体験しているようです。生き物である以上、いつか天国に旅立っていく事もあるけど、それも含めて命の尊さを知ることだから。特にペットは家族の一員としていつも一緒にいるから、学べることがたくさんあると思います。

――和田さんは小さい時にペットを飼われていましたか?

和田 親が嫌がったので、飼えませんでした。でも独身の時は飼っていましたよ。1カ月間京都で撮影があり自宅を留守にする時は、その間、飼育してくれる人を探したり、飼う上での苦労もあったけど、それ以上にペットと過ごす楽しさや幸せを感じていました。