同世代のSeventeenモデルは仲間という気持ちが大きい

――小学6年生の時にご自身で読者モデルに応募されたそうですね。

大友花恋(以下、大友) 小さい頃から可愛いお洋服が好きで、お洋服を着られるお仕事をしたいなと思っていました。現実的な夢ではなくて、ぼんやりとした憧れだったのですが、偶然入った本屋さんで読者モデルを募集している雑誌を見かけて、行動してみようかなと思って…。若さゆえの勢いもあったと思います(笑)。

――実際にモデルのお仕事をされてみていかがでしたか?

大友 楽しかったです。最初に雑誌の撮影に行った時は、「こんなにキラキラした世界があるんだ」と衝撃を受けました。「もう少しニッコリ笑って」とスタッフさんに言われて、一生懸命笑ったつもりでいたのですが…完成したページを見たら、緊張のあまりニッコリどころか引きつっていました。

――学校では経験できないことばかりですよね。

大友 皆さん、それぞれプロの世界でお仕事として働かれている方ばかりで。最初の頃、私は習い事のような感覚で、「楽しいな」という気持ちで現場に行くことも多かったのですが、それではこの世界で真剣に働いている皆さんに失礼だと思えるようになるくらいの刺激をもらいました。そのおかげで早くから、「このお仕事を極めていきたい」というモチベーションに変わっていきました。

――小・中学生の頃は、友達と遊びたいという気持ちも強かったと思いますが、学校との両立はいかがでしたか?

大友 あまり苦ではなかったです。友達が部活に全力で打ち込んでいる熱量と同じように、私もお仕事に全てを注いでいたので。何かを目指しているという点では、学校のお友達と変わりなかったですし、地元のお友達も全力で応援してくれていたので、お仕事しやすい環境で楽しく過ごしていました。

――2013年に「ミスセブンティーン」のオーディションでグランプリを受賞されました。オーディションにかける意気込みは強かったですか?

大友 『Seventeen』は当時中学生だった私にとっては少し大人なイメージがありました。もちろん合格したいという思いはありましたが、現実的な目標というよりも、「いつか出られたらいいな」という気持ちのほうが大きかったです。オーディションを重ねて徐々に「Seventeenモデルになれるかもしれない」という可能性が広がっていく中で、より緊張感が増していきました。

――グランプリと聞いた時は、どんな気持ちでしたか?

大友 とてもうれしかったです。これからは今まで以上にお洋服やポージングの勉強をしようと思いました。今思い返しても、色々な道が開いた最初の一歩だったのではないかと思います。

――同世代の専属モデルの方の存在はいかがでしたか?

大友 それまでお仕事の現場で友達を作る機会がなかったのですが、同世代で同じように戦っている仲間たちが、少しずつお仕事仲間以上に大切な存在になっていったので、とても心強かったです。

――ライバルというより仲間としての意識が強かったと。

大友 仲間という気持ちのほうが大きいですね。今も現場やプライベートで会ったりすると、お互いの悩みや心配事を話し合えますし、思っていることをなんでも言える大切な存在なので、ライバルというよりも、一緒に頑張ろうという気持ちが強かったです。

――結果的に8年間、Seventeenモデルを務めました。長く続けることは意識されていましたか?

大友 全く意識していなかったです。同世代の子たちが、次々と卒業していくのを隣で見ていたので、ずっと「次は私の番かな」と思っていたのですが、そう思い始めてから3年くらい在籍していました(笑)。大切な仲間たちの卒業を見送るのは心細かったですし、寂しいと思うこともありましたが、そのようにみんなで作り上げてきた『Seventeen』を、私が次の世代に繋げていく役割ができたらいいなと思うようになりました。

――『Seventeen』は専属モデルと読者との距離感が近いイメージがあります。

大友 SNSでたくさんコメントをしてくださったり、お手紙をいただいたり。同世代の女の子の好きなものや悩みが身近に分かる時代だなと感じていたので、読者の皆さんから寄せられたメッセージを参考に、「雑誌でこういう話をしてみよう」とか、「こういう悩みがあるらしいですよ」と編集部の方に共有して、それが企画に繋がったり。読者の皆さんと距離が近いからこそ作り上げられた自分の姿はありました。

――去年、卒業が決まった時に寂しさはありましたか?

大友 8年という月日をSeventeenモデルとして過ごしてきたので、寂しさよりも不思議な感覚が強かったです。卒業して半年後くらいにようやく実感が湧いてきて、すごく寂しくなりました。