自分が本当にいいなと思ったものを作った

――ブランド「VIVAMUS」立ち上げおめでとうございます! hibikiさんがinstagramで発表したときも、反響がすごかったですね。

hibiki たくさん「おめでとう」と言ってもらえて、すごくありがたかったです。ブランドの立ち上げは考えることもたくさんあるのですが、ファンのみんながいてくれて心強かったですし、SNSを通じてみんなの気持ちを強く感じています。

――ブランドを作りたいという気持ちは以前からあったのでしょうか?

hibiki 昔から、ファッションはとても好きだったんですけど、ブランドをやりたいっていう気持ちはそんなに強くなかったです。すでにたくさんのアパレルブランドがありますし、芸能人やインフルエンサーの方がブランドを作るというのも珍しくないので、自分がやらなくてもいいかなと思っていました。ましてや、このコロナ禍で「オシャレをして出かける」っていうことも少なくなっているので、ブランド立ち上げのお話をいただいた時も迷いました。洋服は売れ残りなどが多くて、資源が無駄になっているということもニュースを見て知っていましたしね。

――確かに洋服の資源問題はよく耳にするようになりました。

hibiki 今回は完全受注生産なので、本当に欲しいと思ってくれた人に届ける形で、服が余るということがないのが良いなと思いました。あと立ち上げたばかりの時は結構バタバタするし、集中してたくさん時間を費やさないと中途半端になってしまうだろうなと思っていて、コロナ禍じゃなかったらlolとしてツアーもやっているだろうし、ブランドに割ける時間は多くなかったと思うんです。そういった色々な要素が重なって、「今、このタイミングでブランドを始めることに意味があるのでは」と考えて決断しました。

――最初にお話があった時は「こういうコンセプトで作ってほしい」という提案があったのでしょうか。それとも「hibikiさんにおまかせ」だったのですか?

hibiki ありがたいことに、完全に任せてもらっています。どんな服を作りたいか、デザイン、色、生地、丈感など全部です。

――自由だからこその悩みもありそうですが、いかがですか?

hibiki ファッションが大好きだからこそ、「こういうコンセプトで、こういう風であってほしい」と言われたらアイデアが出てこなかったと思います。「それならhibikiじゃなくていい」ってなってしまうから。もともとファッションを含めて流行りに疎いタイプなんです。疎いからこそ、hibiki自身がいいなと思ったものを着てきたし、「VIVAMUS」もhibikiが本当にいいなと思ったものを作りました。今、hibikiが好きなものを、洋服を通して表現させてもらっています。