異世界で前向きな主人公に勇気をもらえる

――本作はとても面白い設定のアニメとなっていますが、原作は読まれましたか?

前田佳織里(以下、前田) オーディションのお話いただいた時に、原作も一緒に読ませていただきました。とても面白くてどんどん読み進めていきました。「サビーネ」という役柄が決まってからは、原作を楽しみながらも先入観にとらわれ過ぎないように気をつけて表現をしていました。原作に引っ張られすぎず、台本のセリフに目を通した時の気持ちを大切に役作りをしていきました。

――作品のどんな所に魅力を感じましたか?

前田 異世界に転生する作品は色んなものがありますが、異世界に行ったのに老後のためにお金を貯めようという考え方がまず面白いです(笑)。異世界に行って能力を開花させるのではなく、しっかりとお金を貯めていく。そして、何よりも右も左もわからない異世界に飛ばされても、前向きに物事を切り開いていく「ミツハ」の姿には勇気をもらえるなと思いました。カッコいいなと思います。

――サビーネという役柄を演じる上で工夫したことを教えてください。

前田 オーディションで役をいただいてから収録まで少し間が空いてしまっていたので、自分の中でもう一度考えて役作りをしながら収録に臨みました。そうしたら、監督が思ったよりも好奇心旺盛な部分が強いサビーネになっていて。「お姫様なので、おしとやかな部分をもうちょっと出したい」というアドバイスを受けながら、自分の表現を調整しました。

――キャラクターの持つバランスというか。

前田 おしとやかにおしとやかに話すと、セリフの秒数の尺に収まりきらないのでは無いかという心配があったのですが、音響監督さんが「サビーネの呼吸になりきって演じれば大丈夫だよ」と言ってくださって。そうしたら、自分の中ではすごくゆっくり話しているのに尺に収まりました。嬉しい時、テンションが上がった時など、声量や速さをうまく調合して、サビーネちゃんを作り上げていくという収録ができたように感じます。

――完成した作品を、ファンの方も楽しみにしていると思います。

前田 主人公のミツハの説得力が素晴らしくて。原作を読んでいる私からしても映像を見て「ミツハだ!」って感動しました。「“ろうきん”がこんな風なアニメになったんだ!」ってファンの皆さんにも喜んでもらえると思いますので、楽しみにしていてください。