福岡は生まれただけで「勝ちゲー」な場所だけど刺激が足りない

――作った曲をYouTubeで発信したのは仕事に繋げたかったからですか?

Mega 仕事や金銭的なことは1ミリも考えたことがなかったです。今はネットをきっかけに才能が発掘されることは珍しくない時代ですが、当時のYouTubeはまだサブカルチャー的な扱いでしたから、友達に聴いてほしいというライトな感じでアップしていました。

――専門学校には行かなかったのですね。

Mega  AO入試を受けていたのですが、事情を話して辞退しました。「僕はこれからアーティストとして活動していくので、この学校には行きません。この学費で服を買いまくって自分自身をアップデートします」と校長に言ったらめっちゃ怒られました(笑)。

――(笑)。音楽もファッションも表現ということに関しては同じですね。

Mega そうです。洋服も音楽も僕にとってはクリエイティブに欠かせない要素で、同じくらい価値があると思っています。

――上京したのはいつですか?

Mega 19歳になる年です。

――東京に出たいという気持ちはありましたか?

Mega ありました。福岡は最高の街で、僕は、福岡生まれであることと、年収1,000万円の親がいる家庭に生まれたことの価値はトントンぐらいだと思っていて、それぐらい福岡生まれは「勝ちゲー」。争いのない憩いの場で、子どもを育てるなら福岡がおすすめです。ただその分、刺激がないんです。

――東京に来ることで新たな刺激を感じましたか?

Mega はい。人が違いますね。向上心の塊みたいな、尖っている人に会うと面白いなと思います。

――人と積極的に会ったりするほうですか?

Mega めっちゃ会います。原宿のショップで仲の良い店員さんが、よく来る人を紹介してくれたりして。口から先に生まれてきたって言われる位、幼稚園の頃からずっと喋っているし、コミュニケーションを取るのは好きです。

――音楽だとすごくナイーブな印象があるので意外ですね。

Mega よく言われます。あとは「意外と身長が高いね」とか「意外と真面目だね」とも言われます(笑)。