Contents

初の武道館公演はみんなの夢だった

――先日、ニューアルバム『2nd STEP』が発売されましたが、1stアルバムのリリースから約2年半が経ち、楽曲の変化やグループとして成長を感じたことはありますか?

山岸 初のバラードに挑戦したり、今までになかったエフェクトがかかっているクセのある曲、ライブのアンコールで歌いたくなる曲もあったりして、前作よりも幅広いジャンルの楽曲をいただけたなと思います。早くライブでパフォーマンスしたいですね。

浅倉 去年の夏にソロでバラードを歌うコンサートをハロー!プロジェクトで回らせていただきました。そこから一人ひとりの歌に対する思いや成長がすごく見えた中での新曲のレコーディングだったので、表現の幅の広がりや、歌声の変化が感じられるんじゃないかなと思います。

秋山 私はみんなのビジュアルも変わったなと思います。2年半でいろんな出来事があって、それぞれが自分を磨いたからこそ歌の表現力に繋がったなと思っていて。「歌の主人公の女の子はこういう気持ちなのかな?」とか、じっくり考えられるようになった気がします。

――今回のアルバム曲の中で、みなさんのお気に入りのフレーズはありますか?

秋山 「足りないもの埋めてゆく旅」はレコーディング前に聴き込んでいたときに、自分に重なる部分がたくさんありました。特に“できること数えてゆこう 弱虫にならないように ほら胸を張らなきゃ もっと 足りないもの埋めてゆきたい”という歌詞が好きです。「自分のここが嫌だな」と思うこともありますが、ファンの方は私をいいと思ってくれた部分がひとつでもあるから好きでいてくれているんだなと、前向きに考えられるようになりました。こういうご時世なので、私だけじゃなくファンの方にもこの曲を聞いて前向きな気持ちになってほしいです。

浅倉 私は「最上級Story」の“もし世間の価値観変わっても 大好きなものは きっと変わらない”というフレーズです。自分が好きでも、ほかの人は否定的だったり、納得してもらえなかったりすることもあると思うんです。でも好きなものは自分しかわからないし、それがなければ自分は成立しないから、そのままでいいんだなと、この歌詞が思わせてくれます。私は人に左右されがちというか、人の目を気にしちゃうところも多いんですけど、大事にしたい芯の部分はちゃんと持ち続けたいなと思いました。

▲浅倉樹々

山岸 私も「最上級Story」です。コロナ禍でいろんなことができなくなってしまったんですけど、この曲は“メゲてらんない やる気をチャージ”など前向きな歌詞が多いので、メソメソしてられないなとすごく勇気づけられます。このタイミングにぴったりな曲だなと思いました。

――今回のアルバムではメンバーごとのティザー映像が公開されましたが、みなさんのお気に入りのシーンを教えてください!

秋山 え〜誰かな〜! みんなそれぞれ違ってどれも好きなんですけど、私は浅倉樹々ちゃん(「恋のUFOキャッチャー」)ですかね。

山岸 かわいいよね〜!

秋山 樹々ちゃんは昔と比べて、自然体を見せてくれるようになったなと思うんです。もともとメンバーには見せてくれていたけど、ファンの人にはちょっと緊張している感じがあったので(笑)。この映像は彼女感があって、私もすごくキュンキュンしました。

浅倉 やった〜!嬉しい!この映像はスマホのカメラで撮影したんですよ。だから近く感じてもらえたのかもしれません。私のお気に入りはきそちゃん(新沼希空)の「愛は今、愛を求めてる」。自転車に乗って風に吹かれながら撮影していて、ポニーテールが揺れるのが女性らしくて。いつもは上品というか、しっとりしたイメージのきそちゃんなんですけど、新しい一面を見せてくれたな〜と思います。

山岸 私はさおりん(小野田紗栞)の「だからなんなんだ!」ですかね。公開になった瞬間になんだこれ!と思って(笑)。

浅倉 私も思った(笑)。

山岸 さおりんがいろんな場所で踊っている映像なんですけど、その踊りもヘンテコな感じで。さおりんは普段かわいらしいキャラだから、このシュールな映像でギャップが見られて面白かったです。

秋山 紗栞は素が面白くてヘンテコな部分もあるので、私的にはこのティザームービーでいつもの姿をやっとファンの方に見てもらえたなと思いました。

山岸 確かに、つばきファクトリーの中でこれをやるなら……さおりんかきそちゃんかも。

秋山 きそもいいね!(笑)見たい!

――先日、10月18日に初の武道館公演を開催することが発表されました。

秋山 武道館につばきファクトリー単独で立つというのは、みんなの夢だったのですごく嬉しいです。私にとってはお母さんが「武道館に立ってるところ、見たいなあ」と言っているのを聞いてから、自分の夢にしようと決めていました。家族にも、いつも応援してくださっているファンの方々にも感謝の気持ちを伝えたいですし、楽しんでもらいたいので、これから5ヶ月間、武道館まで突っ走りたいです。私、緊張しすぎると泣くタイプなので、歌ったときに声が震えないように特訓しないと(笑)。

▲秋山眞緒

浅倉 私はこれから武道館公演当日までを人生の中で1番頑張った期間にしたいな〜と思っています。限界を突破するくらい、1つでも2つでもできることを増やしたいです。まずはバテないように体作りをしたいのと、武道館だとあまり経験のないイヤモニを付けるので、慣れてない部分で困らないように準備を進めていきたいです。

山岸 つばきファクトリーは今までライブハウスツアーしかやったことがないので、ホールコンサートを経験していない状態での武道館公演はすごくプレッシャーがあります。ファンの方は「できるの?」と考えているのかもしれないので、いい意味で裏切りたいなと思っています。私たちのライブを初めて見に来てくださる方もたくさんいらっしゃるはずなので、「こんな一面があったの?」「カッコいいじゃん!」と思ってもらえるライブにしたいです。

三者三様の学生時代のキャラクターとは

――ここからは学生時代のお話を伺いたいのですが、みなさんはどんな学生生活を送っていましたか?

秋山 私はやんちゃだったかも。今もそのままだと思うんですけど(笑)。

山岸 わんぱくそう(笑)。

秋山 よくクラスのみんなと外で遊んでいましたね。外が好きなので、休み時間に本を読むことはあまりなかったです(笑)。

浅倉 私はよく本を読んでいました(笑)。今は全然読めていないんですけど、当時は小説を読むのがすごく好きで、仲のいい友だちと図書室で昼休みを過ごすことが多かったです。

山岸 私は小学生のときはわんぱくというか、外で遊ぶタイプだったんですけど、中学生くらいで落ち着いてきて、仲のいい子とおしゃべりしていることが多かったです。ただ、つばきファクトリーのメンバーと一緒にいると抜けている面も出せちゃうんですけど、高校の友だちには出していなかったと思います。仲のいい子にはバレているかもしれないけど。

秋山 へ〜!そうなんだ。どういう感じ?

浅倉 あんまり隙を見せないみたいな?

山岸 隙を見せないというか(笑)、抜けている人と思われたくなくて真面目にしていたら、戻せなくなっちゃったのかも。

秋山 わかるかも。私も転校したときに頭のいい子って思われたかったから、休み時間に本を読んでいたんです。でも喋ったらすぐに素が出てバレちゃって。それで私は自分そのままじゃないと生きていけないんだなと気づきました(笑)。

――みなさんは中学生の頃にハロプロ研修生に加入されていますが、アイドルを目指したきっかけは?

秋山 私は昔からダンスをやっていて、目立ちたがりだったんですよ(笑)。人前に出るお仕事をしたいなと思っていたら、親にモーニング娘。さんのオーディションを勧められました。最初はアイドルをまったく知らなかったので断っていましたが、「受けてみるだけ受けてみたら?」と言われて。でもそのオーディションでは合格できず、ハロプロ研修生で入ることになりました。負けず嫌いだったので落ちたのが悔しくて、そこからハロー!プロジェクトの映像を見て勉強するようになりました。アイドルってかわいいだけじゃなくて、こんなにカッコいいんだな、ここなら自分も輝けるかもと思ったんです。

浅倉 私はもともと音楽に興味はなかったんですけど、小学2年生でBuono!さんに出会って、かわいいし歌も上手いし、こういう存在になりたいとずっと思っていました。そこから小学5、6年生くらいでハロー!プロジェクト全体を知り、モーニング娘。さんのオーディションを受けて、ハロプロ研修生に加入しました。歌も上手くてパフォーマンスもカッコいいところにしびれて、すごく憧れていました。

山岸 私はダンスを習っていたときに、芸能のオーディションを受けているお友だちがいたんです。それで私も受けてみようと思ったときにハロプロ研修生のオーディションを見つけて、受かったら先輩方のバックダンサーができると書いてあって。それを見て、バックダンサーになりたいと思ったんです。受かってから℃-uteさんのツアーに帯同させていただいたときに衝撃を受けて、こういうアイドルになりたいと思うようになりました。

仕事と学業が両立できたのは家族のおかげ

――お仕事と学業との両立はどうしていましたか?

秋山 私はグループで最年少なので、みんながお仕事している合間に勉強しなきゃいけないときもあって、時間の使い方がすごく難しかったです。テストはやってくるし、宿題もあるし、でも振りも覚えなきゃいけない。当時はお母さんに助けてもらったり、地元の友だちに聞くことも多かったです。勉強ではお母さんもわからないことが多かったんですけど(笑)、ちゃんと卒業できたので、両立できたのはお母さんのおかげかなと思います。

浅倉 私は1日で仕事と課題の両方をやることができなかったので、この日は仕事を優先して、次の日は課題だけをやろうとその日ごとに分けていましたね。私もお母さんに手伝ってもらって、夜な夜な付き添ってもらったこともあるので、家族の支えは大きかったなと思います。

山岸 私はお母さんだけじゃなくて、家族みんなに手伝ってもらっていました(笑)。あとは憧れの鈴木愛理さんも学業と両立して活動していたので、「鈴木さんが頑張っているから私も頑張ろう!」と思えたのかなと思います。「鈴木さんのほうが忙しいから、ここでめげてられない!」って。

――学生時代の印象的な思い出はありますか?

浅倉 私、体育祭がすごく好きでした。

山岸 意外!

浅倉 運動神経がいいとかじゃないんですけど、吹奏楽部で。

秋山 え、そうだったの?

浅倉 またやりたいなと思うくらい、吹奏楽部で過ごした時間はすごく楽しかったです。

――どの楽器を担当していたんですか?

浅倉 ユーフォニアムというちょっと大きめの、メロディにもリズム隊にもなれる楽器です。いい音色なんです。

秋山 私は合唱ですかね。最初は真面目にやらないタイプだったんですけど(笑)、だんだんとみんなで歌う時間が好きになって。感情移入しやすいというか、歌っているとすぐ泣いちゃうんですよ。

山岸 涙もろい(笑)。

秋山 もう合唱の練習のときは毎回泣いていました(笑)。なんか寂しくなるんですよ。「みんなと一緒にいられるのはあとこれくらいか〜」とか、「先生も傷ついちゃうのにキツイことを言っちゃった」とか。めっちゃ考えちゃうんですよね。

山岸 かわいい(笑)。私は中学ではバドミントン部で、放課後や朝の練習をみんなでワイワイしながらやるのがすごく楽しかったし、あとは高校時代の文化祭も印象的です。高校最後の文化祭はベビーカステラの屋台をやったんですけど、前日にみんなで風船を膨らましたり、材料を買いに行ったり、黒板にお絵かきをしたり。そういうことがすごく憧れだったので、学生生活を楽しんでいるな〜と実感できたタイミングでした。

▲山岸理子

――では最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします!

秋山 授業中に集中力が切れたり、眠くなることもあると思うんですけど、一生に一度の学生生活だと思うので、存分に楽しんでほしいです。私は仕事と学校、両方とも楽しかったんですけど、学生だからこそ経験できる楽しさは絶対にあるので、やる気が出ないときや課題が進まないときは、私たちの曲を聴いて前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

浅倉 学校生活はすごく楽しいこともあれば、勉強が辛かったり、交友関係が上手くいかなくて悩んじゃうこともあると思います。でもまだまだ若いし、可能性を秘めている年頃でもあるので、今からセーブしないで、失敗してもいいから何かをやり遂げたり、1つでも夢中になれることや好きなものを探してみてください。きっとそれが強みになると思うので、怖がらずに自分がやりたいように進んでもらえたらと思います。

山岸 えっと……ふふ(笑)。

浅倉 笑ってる(笑)。

山岸 みんな、すごくいいことを言うな〜と思って。私、そんなこと言えないから(笑)。「最上級Story」の歌詞にある“自分ご褒美 どっさり買って 準備万端”じゃないですけど、テスト期間は自分をとことん甘やかして、普段我慢しているお菓子やごはんをたっぷり買って、頑張ってほしいな〜と思います!(笑)。

秋山 かわいい(笑)。

山岸 最近SNSでダイエットの方法とかをよく見ますし、そういうことを気にしている子も今の時代は多いと思うんですよ。それも大事ですけど、10代のうちはそんなに気にしなくていいと思うんです。

浅倉 成長期だからね。

山岸 それは20歳を過ぎたら気にすることにして、学生時代は楽しんでほしいです。気にしすぎるとストレスになると思うので、自分を甘やかしてください!

Information

2ndアルバム『2nd STEP』
2021年05月26日(水)リリース

【初回生産限定盤A】¥8,800 (税抜価格 ¥8,000)
特典:BD(MVクリップス集・アルバムジャケット撮影時のメイキング映像)+48Pブックレット付

【初回生産限定盤B】¥5,500 (税抜価格 ¥5,000)
特典:DVD(シングル発売記念シリアスイベント ドラマ集)付

【通常盤】定価 ¥3,300 (税抜価格 ¥3,000)
【収録内容】(初回盤A・B・通常版共通)
1.断捨ISM
2.マサユメ
3.三回目のデート神話
4.意識高い乙女のジレンマ
5.愛は今、愛を求めてる
6.ふわり、恋時計
7.最上級Story
8.光のカーテン
9.ナインティーンの蜃気楼
10.恋のUFOキャッチャー
11.イマナンジ?
12.だからなんなんだ!
13.My Darling ~Do you love me?~
14.抱きしめられてみたい
15.足りないもの埋めてゆく旅

公式サイト

つばきファクトリー

アイドル

2015年結成。メンバーは山岸理子、新沼希空、谷本安美、岸本ゆめの、浅倉樹々、小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒の8人。2017年2月22日、1stシングル『初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア』でメジャーデビュー。同年、「第50回日本有線大賞」新人賞、「第59回日本レコード大賞」最優秀新人賞受賞。2021年10月18日に単独では初となる日本武道館公演の開催が決定。

Photographer:Hirokazu Nishimura,Interviewer:Sonoko Tokairin