加入から半年で縮まった同期メンバーや先輩たちとの距離感

――この半年間、為永さんと川名さんはどのように距離を縮めていったのでしょうか?

為永 ダンスレッスンの帰り道で一緒になることも多かったので、話をしていくうちに自然と仲良くなれた気がします。同じ年だから、会話の内容も興味のあることもやっぱり似ているんです。

――為永さんの方がアイドルとしての先輩ですし、正直、川名さんが遠慮してしまう部分もありました?

川名 ハロプロ研修生としての幸音ちゃんを応援していたし、最初はちょっと距離感が難しかったかもしれないです。でも、一緒に活動するようになってからは、私も同じステージに立つわけだから「追いつきたい」という気持ちも生まれてきました。身近にいるからこそ、たくさんのことを教えてもらっています。

――アンジュルムは、個性派なメンバーが揃っているのもグループの魅力。先輩方とは、どのように距離を縮めていきましたか?

為永 正直、今もまだ手探りな部分はあります(笑)。でも、先輩方は優しいからフレンドリーに話しかけてくださるので、かしこまらずに、自分も普通に話すのが大切だなと気がつきました。ハロプロ研修生の時代は、グループのメンバーさんに対して恐縮していたので、少しずつ打ち解けられるようになってきました。

――ここ最近、仲よくなれた先輩は?

為永 上國料(萌衣)さんです。チーム分けされていた春のコンサート・ツアー(※2020年3〜5月『Hello! Project 2021 春「花鳥風月」』)では一緒に回れて、緊張していた私にたくさん話しかけてくださったのがうれしかったです。

▲為永幸音

――川名さんは、先輩方との距離もだいぶ縮まってきましたか?

川名 幸音ちゃんが言っていたように、私もまだ緊張しているかもしれません。でも、コンサート・ツアーで一緒に回ったリーダーの竹内(朱莉)さんとは、だいぶ話せるようになった気がします。舞台裏では「お弁当にこんなの入ってるよ」と、話しかけてくださって(笑)。他のみなさんとも、もっと仲良くなりたいと思いました。

――メンバーとしての結束も深まりつつあるようですね。そんなお二人がアンジュルムとして初参加するシングル『はっきりしようぜ/泳げないMermaid/愛されルート A or B?』がリリースされますが、各楽曲のポイントなどを教えてください。

為永 1曲目の「はっきりしようぜ」はスターダスト☆レビューさんのカバー曲ですが、アンジュルムらしい強さを味わえる曲です。歌詞の中に“マスクの中 呼吸も絶え絶えの毎日で”と「今」を思わせる言葉が登場するんですけど、それでも“笑える日が来る”と光を照らしてくれるようなフレーズが印象的です。歌っていても踊っていても楽しいし、聴いているみなさんも元気になってもらえると思います。

川名 「泳げないMermaid」は、情熱的だけど切ない曲。昔の歌謡曲のような悲しさも感じられるんですけど、耳を澄ますと色々な気持ちが伝わってくるはずです。パフォーマンス面では、しなやかで女性らしい振り付けのダンスも特徴です。指先の細かな動きだったり、それぞれが違う動きをしているのも面白いので、メンバー全員の動きを見比べてほしいです。

為永 「愛されルート A or B?」は、仮歌の音源をいただいたときに「椎名林檎さんのような空気感の曲」だなと思いました。オシャレだし、ジャズのような雰囲気です。レコーディングでは、ハロプロの楽曲にこれまでなかったような歌い方にも挑戦しました。ダンス面では、タイトルにある「A or B」の迷う部分を表現しているので、注目してもらいたいです。