ぼっち仲間がたくさんいる不思議な世界

――撮影や編集は自己流で学ばれたのですか?

わたげ すべて試行錯誤しながら自己流で学びました。やり始めたら楽しくなっちゃって「この効果音を入れたい、こう撮影したい」と、ハマりました。頭のなかでアレコレ考えている時間が楽しいです。

――もともとクリエイティブなことをするのは好きでしたか?

わたげ それが、クリエイターと名乗っているわりに、全く才能がなくて……。小学生の時も図工の成績だけずば抜けて悪かったし、美術系は本当に苦手です。だから今は「なんでこんなことしてるんだろう」って思ってます(笑)。

――フォロワーの中には、わたげさんと同じように「ぼっち」に悩まれている方も多いのではないでしょうか?

わたげ 大半はそういう人だと思っています。始める前は「ぼっちなんてクラスに一人二人しかいない少数派だから、誰にも興味を持ってもらえないかも」と思っていたけど、いざ始めてみたら「私も人間関係で悩んでいるんですが、わたげちゃんの動画を見て勇気が出ました!」「いつも3人組でつるんでるけど、私だけあぶれちゃう。わたげちゃんの動画に共感しかないです」とか、コメントをくださる方がたくさんいて、「ぼっちってこんなにいるんだ!」と逆に私が励まされました。ぼっちなのに、仲間がたくさんいる不思議な感覚です(笑)。キラキラしたインフルエンサーではないけれど、私が行動することで、「こんな人もいるから大丈夫だよ」と元気を与えられる存在でいたいと思っています。

――わたげさんは高校2年生の時からYouTuberとして活動を始めて、現在は大学で学ばれています。大学に進学しようと思ったのはなぜですか?

わたげ 大学で学んでいる姉を見て、「私も進学したいな」と憧れを抱くようになりました。姉は私と違ってちゃんとしている人で、常に後ろ姿を見て育ってきたので私もそうなりたいと思ったんです。とはいえ、私はこんな調子なので(笑)、受験の時もかなり苦戦しましたが、家族の協力もあり無事、大学生になることができました。高校生の頃は、通信制の学校に通っていたので、家にこもって配信ばかりしていて、ほとんど外出しなかったんです。さすがにこの生活を続けていたら廃人になってしまうと思い、大学に行けば、通学で外に出ることになるし、授業はグループワークが多いと聞いていたので、そこで必ず人と話すことになるから、コミュニケーションの鍛錬になるかなと。私のコンテンツは日常生活をネタにすることが多いので、大学での生活や通学路での出来事はネタになるし……と、いろいろ理由をこじつけて進学することを決めました。

――SNSで自信をつけていたけど、リアルな場はまた状況が違いますよね。

わたげ 大学では「私、フォロワー何人です」と言う機会もないですから(笑)。友達もいないし、ただの陰キャとして、人と会話する練習をしています。