歌劇やツアーで自信をつけて念願のアニサマに出演

――次はグループとして、印象的だったことを教えてください。

天野 夢だったアニサマ(※「Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-」の略称)のステージに初めて立てたことです。さいたまスーパーアリーナに行ったのも人生初だったので、規模の大きさに驚きましたし、ポップアップでステージに出てきた時に見た青いペンライトで海のようになった景色は一生忘れません。

空野 いつもは出番前に5人で「出るぞー!」と声を合わせてエンジンをかけるけど、アニサマのポップアップは上手、下手で2人、1人、2人と3つのグループに分かれてバラバラになったので緊張に拍車がかかりました。

――どういう風に分かれたのですか?

花宮 あおにゃん(空野)と私、うーちゃん(桜野)としおぴ(相田)の2組と、ひかる(天野)の1人に分かれました。

空野 ひかちゃんは一人だったので、そのまま消えてしまうんじゃないかと思いました(笑)。

天野 「みんなどうしてるかな」と思って周りを見渡しても、誰もこっちを見てくれないから不安でした(笑)。

桜野 私はポップアップで出る瞬間、めっちゃ緊張して泣きまくって、ずっとしおんの手を握ってたけど、ひかるがキョロキョロしてるのは分かってたよ。

――花宮さんが印象に残っているのはどんなことですか?

花宮 私は1stアルバム『創世記』を引っ提げて東京と名古屋の2ヶ所で開催した東名ツアー「アルカナ創世記」ですね。ただツアーをまわるだけじゃなくて、ARCANA PROJECTらしさを詰め込んだアルバムの世界観をライブで表現することができてうれしかったです。

――桜野さんはいかがでしょう?

桜野 『創世記』は、正位置Discと逆位置Discの2枚組で、リード曲も同じメロディーだけど歌詞とアレンジが違ったりして、同じ絵柄でも展開された向きで意味が異なる“タロットカード”になぞった演出がユニークでした。何よりお慕いしている草野華余子さんにサウンドプロデュースをしていただいて、一緒に制作できたことがうれしかったです。

――作家さんと一緒に製作することは今までもありましたか?

桜野 今回は少し特殊でした。正位置Discに収録された「快晴のエスタリスタ」と逆位置Discに収録された「慟哭のトルメンタ」という曲は、それぞれ「希望」と「絶望」をテーマにしているのですが、私たちが感じている「希望」と「絶望」を元に曲を作ってくださったんです。今まで歌ってきたアニメソングは、アニメの世界観が中心ですが、「快晴のエスタリスタ」と「慟哭のトルメンタ」は私たちの悩みや葛藤、目指すべき希望を歌詞に投影されているので、宝物のような曲になりました。

――相田さんが印象に残っていることは何ですか?

相田 7月に開催したアルカナ歌劇「Musica Historia」で、初めて歌劇に挑戦したことです。最初にセリフの音を録音して、本番は音に合わせてリップシンクや表情をつけると聞いていていたので「セリフを覚えなくていいならラクじゃん!」と思っていたんですが、音に自然に合わせることは想像以上に難しくて……かなり苦労しました(笑)。今後はセリフありの歌劇にチャレンジしてみたいですね。

空野 私も歌劇が印象的でした。ARCANA PROJECTの世界観は、どうしてもライブでは表現しきれない部分があるので、歌劇はそういう部分を補完することができるし、ボーカルユニットとして存在意義を確立できる表現方法のひとつになると思いました。最初は恥ずかしがっていた部分もあったけど、その殻を破ることができたことで成長に繋がり、ツアーも素敵なものにすることができたし、アニサマで素敵な景色を見ることもできました。

――お芝居が一番上手なのは誰ですか?

空野 私ですかね(笑)。役といつものキャラクターが全然違ったら、そのギャップもあって、みんなめっちゃ褒めてくれたんです(笑)。

花宮 別人のようでした。素晴らしかったです。